気温が下がって来て、そろそろと思っていたが、近場の私の「シロ」三つのうちの一つで上出来のポルチーニ・ヤマドリタケを手に入れた。嬉しいね、こんな「絵にかいたような」極上もの、私も初めて。欧州の図鑑で見る以外は出会えはしない。厚めに切ってソテーし焼き色を付けるとナッツの香り。私はそれにバターと塩が好き。旨み、香り、それと「こく」。パスタにもいいが、冷えたワインに打って付け。
「生活」カテゴリーアーカイブ
553 どちらが先か
552 里山を編む
550 大有珠ピナクルの月
549 様似エンルム岬
アポイジオパークの玄関口はここだ。様似町の海岸線にひときわ目立つランドマーク、エンルム岬。 サマニはアイヌ語だが詳細は不明、エンルムは「尖った場所」だという。
道南からの海沿いの道はおぼつかなく困難を極めていたという。アイヌの人々の生活も古くから知られ、エンルム岬、観音山にもチャシがあったという。この岬は人々の心と生活の拠り所となっていたのだろう。
当初は松前藩の運上所であったが、機を見て南下する対ロシア政策の一環として幕府直轄地の会所とされた。 約200年前の様似会所の絵図にはエンルム岬の岩や会所の建物、長屋、井戸などが描かれている。以来、様似は漁業の中心地として栄え、さらにここを起点に日高山脈越えの二つの山道が官営道路として整備された。
エンルム岬の写真は今回の研修の際、観音山から撮影したもの。1810年ころに描かれたという「シャマニ会所絵図」はエンルム岬案内板よりお借りしました。
547 細工は流々
543 似ているような
540 渋さの記憶
539 今年のワタシ
538 たくましく可憐
伊達港のテトラポッドの隙間に純白の花を見つけた。五枚の蕚を包む苞葉がとても大きく、葉もまた大きいので Calystegia sepium ヒロハヒルガオと同定した。日本のヒルガオ C. japonica にも似ている。セイヨウヒルガオ C. arvensis ではなかった。英国の図鑑では Larger Bindweed と書かれている。Great Bindweed という種 C. silvatica もあって、さらに大きな花を付けるという。
乾燥地、荒れ地どころか肥沃地にも、海水の飛沫がかかるような極端な土壌にも盛大な根を張り、強い生命力で子孫を増やす。ヨーロッパ原産だが、今では世界中に進出中だ。花はこの通り清楚で可憐。Sepium は垣根の意だというが、もはや生き物たちに垣根や国境はなくなったようだ。