1138 カラスの体羽

カラスのy体羽

風のない早朝、芝生の上に柔らかく軽い何かが落ちてきた。目をやると、電線の上でハシボソガラスが毛づくろいをしている。翼を精一杯伸ばし、付け根の辺りのお手入れ中だった。そしてもう一枚が。十数年観察しているつがいのカラスといつも一緒の若いカラスだ。この夫婦、今年は巣作りに失敗したはずなのだが、去年の子だろうか。

だれしも、カラスは黒いというが、体を覆っている体羽の生え際に近い辺りは、おとなのカラスでも白っぽい。羽毛のない裸になった皮膚は全体が肌色で、二回りも小ぶりな、店先で見るニワトリのようなのです。

1136 スズバチ

スズバチ家の外壁を覆っていたツタを取り払ったら、スズバチの巣があった。暑さの続くなか、ギボウシの葉にたまった水滴を口に含んでは、むき出しになった巣を濡らしている。中の産室には数匹の幼虫がいるはずだ。巣を守り、餌を運ぶ。私の頭上を飛び越した瞬間、スズメの羽音がして二つの影が交差した。まさか。スズメに殺られたか。生き物の世界には妥協がない。みな必死に生きている。

1133 リンゴの樹の上で

樹の上のキツネ早朝、ここを縄張りにしているキタキツネを台所から見ていたら、何を考えたのだろう、3mもあるリンゴの樹の天辺までするすると登ってしまった。まもなく登場したのがハシボソガラス。いつもは地上でお互いの縄張りを主張しあっているが、今回は半分カラスの領域。ぼーっと見ている私を含めて「こいつら、何を考えているのやら」。若葉が萌えるころ、いろいろあるね。

1130 イシガレイを頂いた

イシガレイ海釣りの名人からイシガレイが届いた。まだ口をパクパクさせている。さっそく皮の石部分をそぎ取り、煮つけ用に切り分けた。大きい45cmのは刺身とソテー用の4枚のフィレに。この地では7、8種類のカレイが釣れる。釣り方も季節によって違う。味や食べ方も、大きさや釣れる時期によって異なる。そのあたりは道民の知恵。北海道はカレイの形でカレイ王国だ。ごちそうさま。

1128 ヒレンジャク

ヒレンジャクサクランボのまだ芽の硬い若枝に、緋色の尾を持つヒレンジャクがやってきました。キレンジャクはたまに来ますが、この鳥は初めてのお目見えです。ふっと春風に羽毛がはじけて、春らしい装いを披露してくれました。心にとどまる一瞬でした。数日前から30羽ほどの群れを見かけていましたが、この鳥だったようです。おめかしして春を告げにやってきたのですね。

1127 カメムシの春

カメムシの春三方に窓のある陽当たりのよい鉢植えのシェフレラに、カメムシが2匹。ヒメツノカメムシの仲間らしい。北国には普通の種類で、臭いのために目の敵にされているが、このようなめぐり逢いはホッとする。外はまだ光だけの春。四月中旬になると気の早いクジャクチョウやキベリタテハが飛び回るから、その頃になったら外に出してやろう。燻製機の中のオツネントンボも一緒にだ。

1126 冬越しトンボ

オツネんトンボ裏庭の果樹のわきに建てたスモークボックス。開けてみて驚いた。オツネントンボが扉の裏に群がって垂れ下がっていた。庫内も含めて70-80匹。遅霜のころ、枯草の上でよく見かけたが、いつの間にこんな燻り臭いところに潜り込んだのだろう。湿り気がありたまには暖かい陽も当たる。その身になって考えるとここは絶好のシェルターなのかも。春の暖かい日に扉を開けてやらなくては。

1118 ドロバチ sp. の砦

ドロバチ sp.庭石の側面に長径10cm位の巣穴を見つけた。石に同化していて、オカリナの穴にも見えるし断崖に築かれた古代プエブロの住居のようでもある。穴は羽化した抜け跡で、一匹分の居室に繋がり、親蜂が捕獲した生餌を食べながら成長する。竹筒に住みつく「管住性」のドロバチ類はよく見かけるが、これは見事な団地住まいだ。そういえばこの夏、ご先祖様の墓石の窪みにもあったっけ。

1108 ドロバチの目覚め

オオフタオビドロバチ庭仕事で腰を痛め朝風呂に浸かっていたら窓の内側にハチ。先日も逃がしたばかり。調べるとオオフタオビドロバチ。蛾の幼虫などを狩り、細い竹の穴の巣に運んで卵を産み付ける。脱衣所の鉢植えの支柱は裏庭の竹の束から作った。竹の巣穴で羽化し出てきた我家産の生まれたばかりのハチなのだ。麺棒の先の蜂蜜を夢中で飲み初ウンチ。やがてタンポポの咲く野原に飛んでいきました。

1107 近所付き合い

時折見かけるキタキツネが袋に入った何かを咥えてやってきた。原っぱの隅で食べているのをハシボソガラスの夫婦が目ざとく見つけ近づく。できればおこぼれを頂戴したいのだがキツネとしてはそうはいかない。カラスは尻尾の先を引っ張ったりして嫌がらせをする。そのうちキツネは少しの塊を加えて振り返りながら移動。残った欠けらをカラスが食べる。互いのセリフが聞こえてきそうな間柄。時折見かけるキタキツネが袋に入った何かを咥えてきた。くさ原の隅で食べているのをハシブトガラスの夫婦が目ざとく見つけ近づく。できれば分け前を頂戴したいのだがキツネとしてはそうはいかない。カラスは尻尾の先を引っ張ったりして嫌がらせをする。そのうちキツネは少しの塊を咥えて振り返りながら移動。残りの欠けらをカラスが食べる。互いのセリフが聞こえてきそうな間柄。