869 有珠山山頂

有珠山山頂有珠山が陽に映えあまりにも眩しく見えたので、窓を開け放ち撮影した。気温は-2℃。春の予感がする。77噴火で山頂部は右手へ大きく動いた。研修会や植物探索で幾度も登った道筋がここからもうかがえる。五月になると芽吹きが始まり、山は蘇り柔らかないのちに包まれる。この山の地下10㎞にはマグマ溜りがあるという。何時の季節か、力ずくで山を動かすこともあるのだ。

868 昭和新山雪合戦

 昭和新山雪合戦昨日と今日は、恒例の  International Yukigassen。第30回を迎えた。昭和新山の山頂を望む、ドロノキの巨木に囲まれた6面のコートには、凝ったデザインの選手たちが技を競いプライドをかけて、大歓声の中で試合中だ。少し離れて三松正夫の銅像広場には国旗が並び、フィンランドからの大男たちが体馴らしに遊んでいた。壮瞥町と友好都市のケミヤルビ市の人達かもしれない。光の春。

867 オオチカ

オオチカ子どもの頃、室蘭の港でチカを釣った。悴む手で、指先くらいのが30尾余り。上手い人は80尾も釣って「オオチカ」も混ざっていた。えさはタマキビの心臓(赤い口球=歯舌嚢)のチョン掛け一匹釣り。今全盛のサビキ釣りよりはるかに面白かった。昨日街で新鮮な20㎝もあるオオチカを買い、塩で一晩締めて、まだ春浅い梅の木に干した。チカ、キュウリウオのナマの匂いが大好きだ。

866 リンゴはえらい

リンゴの光芒

10月末に収穫した「ジョナゴールド」「早生フジ」を氷点近い地下室から食卓へ。四か月たって水分が抜けて皺皴になってはいるが、甘さも香りも充分残り、色を失わずに旨そうな光芒を放っている。 もぎ取った時の鮮烈な香り、弾ける食感こそなくなったが、このくらい齢をとると角も主張もうまくとれてしまって、口中に美味しさが素直に広がり、そのまま心に馴染んでゆく。 リンゴを植えていてよかった、と心からそう思う。

865 ハクチョウが飛ぶ

オオハクチョウ昭和新山の赤いドームは地熱のある証拠。気温-2℃。雪雲の少しの晴れ間をオオハクチョウが飛んでいる。美しく大きな鳥だ。田んぼ跡、川、海の入江に数十羽ずつ。塒はどこかわからない。4月いっぱいまでこの地で過ごし、その後、鳴き交わしながらシベリアに帰ってゆく。ここだって厳しい環境だが、彼らが過ごすゆとりは辛うじて残っているのだろう。この自然を有難いと思う。

864 カラスの行水

カラスの行水言葉通りの夏の暑さしのぎと思っていたが、雪があり気温-2℃、水温も2~3℃だろう。ここは伊達港に近い気門別川。いたる所でカラスが「水浴び」をしている。この3羽、手前はハシボソガラス、奥がハシブトガラス 。となり合って3羽とも水浴びをしたが、行動学的にどんな意味を持つのだろう。少なくともハシボソ2羽は頭の毛を逆立て、かなり興奮していた。意味は分からない。

863 クッタラ溶結凝灰岩

胆振幌別川別市街から鉱山町へ6km、胆振幌別川の橋から溶結凝灰岩の崖を見た。クッタラ火山は北東10㎞にあり、円形のカルデラに水をたたえている。登別港付近の凝灰岩には扁平となった軽石が見られるがこの崖地のはどうなのだろう。地質図では「登別泥熔岩」だが、古い表記だという。川底にはグリーンタフ様の露頭が見られた。地質図から訓縫層、八雲層と同じ時代とおもわれる。

862 津波警報

津波警報イタンキ浜海水浴場の津波避難のサイレン。室蘭市のハザードマップではこの場所も水深3mから4m未満の浸水区域に入る。舟見町、鷲別川河口域も同様だ。近隣の登別市、白老町、苫小牧市も津波に襲われる。大津波では外海に面した海岸の被害は壊滅的だ。北海道太平洋岸では巨大津波がおよそ400年周期で起こるという説もある。この場所は過去に幾度も津波が通りすぎた場所なのだ。

861 石庭

有珠善光寺有珠善光寺の裏庭。有珠山の山体が崩壊して海まで押し出した。岩塊は一万年もの年月で洗いだされてこの庭となった。厳冬期でもこの程度の雪。凍らぬ海の恩恵で一足早く咲く早春の花の便りもここから始まる。イタヤカエデと見られる一抱えもあろう古木のこの湾曲はどうだ。石の間に生を受けて間もない頃だろう、何かがあってこの形。いのちを刻み続けて春を待つ。

 

860 アルトリ岬

アルトリ岬有珠湾の南にあるこの岬は、成層火山であった有珠山が山体崩壊し、岩屑雪崩となって一気に噴火湾に落ち込んだ名残である。山麓に残るいくつもの流山(ながれやま)や、有珠湾の入江も同時に形成された。沖合数㎞まで延びる水面下の岩礁も手前の黒い岩もその一部だ。岬には福田茂夫火山マイスターのアルトリネィチャーハウスがあり、この地の自然環境について学ぶことができる。