1056 翔べなかった日

コクワガタ薪にしようと積み上げていたサクランボの朽木を焚火台で燃やした。翌日、燃え残りの中からすっかり炭化したコクワガタを見つけた。脇には黒焦げの幼虫も。すまん。かわいそうなことをした。おまえたちのこと気にも留めていなかった。凍てついた冬を二回耐え、やっと成虫となったはずだ。虫に落ち度はない。不条理な話だ。飛び立とうとしていた空は高く、吹く風は緑なのに。

1055 村界滝谷の外輪溶岩

村界滝谷の外輪溶岩2万年前、洞爺カルデラの南縁に誕生したのが有珠山。噴火初期の流れやすい外輪山溶岩は、洞爺火砕流堆積物の上を覆った。地質図にはこの谷の奥の外輪山溶岩と、その下の火砕流層が記載されている。地表を流れる雨水はこの沢に流れ込み、急流や滝を作り、長い年月を経て徐々に後退してこの谷を作ったのであろう。仲間の提案で古くからの地名を取り「仮称・村界滝谷」とした。

1054 新しい沼

2新しい沼000年の有珠山噴火では、隆起によって板谷川上流が堰き止められ、旧国道230号線上に西新山沼が誕生した。この隆起では別の支流にも新しい沼が誕生している。下草が藪を作らぬうちにと、地形や植生を確認するため春の穏やかな日を選んで出かけた。二つの小さな流れ込から始まり、断層群により堰き止められた沼尻まで探索した。左上の尾根筋が地熱を持つ地帯、その奥が西山。

1053 壮瞥公園のウメ

壮瞥公園のウメ洞爺湖から流れ落ちる壮瞥滝の上にある壮瞥公園のウメ。いつもならこのウメの開花を待って人々が押し寄せるのだが、今年はCovid-19の感染予防とのことで登っては行けない。梅越しに洞爺湖を一望し、その向こうの残雪を頂いた蝦夷富士・羊蹄山。極め付きの風景なのだが。お蔭で今年は逆方向から、300mmレンズを使ってのお花見と相なった。咽るような香りを嗅げないのが残念。