1124 チョウセンゴヨウ

チョウセンゴヨウ洞爺湖畔のゴヨウマツの下に実生の若樹を見つけた。この樹の松かさは松脂にまみれ、大豆大の種子が挟まっていて、その中には美味しい「松の実」が入っている。硬い種子が割れて発芽するイメージを持っていたが、掘り出したら何と丸ままの松かさの中から発芽していた。実は数万年前の旧石器人の遺跡からも見つかっている。連綿と続く太古からの縁を思い、この若樹を裏庭に植えた。

1123 10分間パフォーマンス

ラストシーンシベリアの1050hPaの高気圧と北海道の970hPa低気圧。風は暖かい日本海から水蒸気を獲得、日本海側で雪を降らせる。各地で交通がマヒし停電が続く。高知市で14㎝の積雪とあった。ニュースから窓へ目を上げたら瞬間、この風景。午後4時開演10分間だけのフィナーレ。圧巻の演出だった。雪を降らせた後のちぎれた雪雲の底に夕日が当たり、雪を得た有珠山が赤い空に沈み込む。

1122 今朝の有珠山

霧氷と有珠山サクランボの古木に霧氷が付いて朝日に輝いている。気温は-6℃。昨夜は風が無く、壮瞥の盆地には霧が溜まっていた。夜10時、薄霧を通して有珠山の上にひとつ光る星を見つけた。地球の兄弟星の木星だった。無音の夜更けと霧と惑星。良い時間の中に住んでいると思った。 そしてこの明るい、凛とした朝。この樹は六十歳くらいか。六月末には赤い実を付ける。いい町だ。

1121 雪雲の有珠山

有珠山の雪雲次々と日本海から雪雲がやってきて、終日降ったり晴れたり。大陸の高気圧からの北西の風はすっかり冬型。夕方4時、雪雲に夕日が映えて新山のドームが浮きあがった。いつもの冬の有珠山の冬景色だ。今年の冬はどうなのだろう。どんな春を迎えるのだろう。噴火などのない平穏な有珠山の冬であってほしい。このコロナ禍の最中にあっての、寒さの中の避難生活は誰しもが嫌だ。