日本海にあった低気圧が発達し、梅雨前線を引き連れ、この辺りを北上中。夜来からの雨風は日中になっても止まず、昭和新山の屋根山のドロノキ林は吹きあげられて白い葉裏を見せ、山は銀色のシーツで包まれたように見える。普段は葉裏に隠れているこの町特産のサクランボウも強い南風に煽られて、美味しそうな色がよく見えている。今年の成りは良いようだ。あと一週間で味が乗る。
月別アーカイブ: 2016年6月
653 有珠山ゴチック
652 かはたれの月
651 ハシボソガラス
650 赤銅色に
649 フタスジヒトリ
648 昭和新山ドーム
647 湿原の風景
646 シコタンタンポポ?
シコタンタンポポは北海道の道東から十勝、日高、胆振の海岸に分布域を持つという。日高、大楽毛の国道沿いにひときわ目だって咲いていた。橙色がかった大きな花冠は「5㎝を超す」と言われているが、7㎝もの大きさの花を見つけ感激した。室蘭イタンキ浜の個体(ブログ502)と合致するかどうかはさておき、このシコタンタンポポ、北辺の海辺を棲家に盛大に生きている。
だが、この地域で、しかもややオレンジ色が濃く、大きな花冠を持つからシコタンタンポポと同定したが、わたし自身、この種そのものの形態的な特徴を確認しての判断はではない。外総苞片の厚さ、形、色など、この地域でのエゾタンポポとの明確な差異を挙げられないし、生育環境でのばらつきが大きすぎて整理ができていない。
タンポポを訪ねてやって来て、黄色い曠野に踏み込み、道を失ってしまった。困ったものだ。のんびりタンポポのお酒でも造ろうか。ね、ブラッドベリー爺さん。