1142 リンゴのジャム

リンゴジャム裏庭のリンゴの収穫も終わり、保存しない規格外(傷、虫食い)などはジャムにして、次のシーズンまで一年間楽しむ。皮をむき芯を取りながら砂糖をかける。ジャム用の鍋いっぱいになるころには底にシロップが溜まり、これで煮る。締めのレモン汁でコンポート風のジャム完成。鍋一つで6㎏。現在10㎏が冷凍庫で冬眠中。食卓用とアップルパイ(ショソン)や煮込み料理に大活躍。

1139 今年のウメ仕事

ウメの天日干し7月19日に25㎏の実を収穫、1晩水に浸し翌日15%の天日塩水で漬け込んで約80日。本来ならば1か月なのだが。今年は私が夏の暑さにやられてダウンした。有珠山、昭和新山を間近に望んでの秋日和の下でウメ仕事の詰の天日干しだ。梅酢も日にあててうまさを醸成。実の表も裏もカバ色に変わり、旨味を増して漬け頃になるのは数日後。漬けて1年すると本物の味となるが、私は2年待つ。

1135 オオウバユリ

オオウバユリ花茎がどんどん伸びて1134から16日後、20個の花をつけ私の背丈と同じくらい。1つの根茎から瞬く間に成長し、開花する生命力は驚異的だ。左となりに叢生する西洋種のギボウシと比べても見劣りしない。派手さはないが凛とした花冠は北の落葉樹林の樹下ではまさしく女王の風格。ササ類がまだ進出していない昭和新山の森陰で数百本も群生する様子を想像してみてください。

1134 オオウバユリ

オオウバユリブログ1132から40日経った。花茎が立ち上がり若葉色だった葉も厚さを増し盛大な一株となった。10年前、山道で採取した数株が庭のあちこちに出現。たくさんの種子が落ちるが、発芽の条件や機序はわからない。庭での絶好の位置を得たこの一株。思慮深い老庭師ヘルマン・ヘッセ曰く「庭から希望と安息が得られる。自分の庭と植物には責任を持たねばならない」 見守ってゆこう。

1132 オオウバユリ

オオウバユリ昨年は小さな株だったオオウバユリが見事な葉を広げてくれた。スイセンとシバザクラそしてこの偉丈夫。ギボウシに負けない存在感。もう少しすると花穂を1mも立ち上げて大ぶりな薄緑の花を10個くらいつけてくれるし、晩秋には立派な蒴果をつける(2011年10月25日のブログを見てください)。派手過ぎず手間もかからず、北国のナチュラルガーデンには必須のアイテムと思っている。

1131 大物確保

トガリアミガサタケ裏庭では毎年20個位のトガリアミガサタケが手に入る。サクランボの古株との繋がりらしい。今年は思いがけずこんな大物が手に入った。私が腰かけた切り株の近く、左足のあたり。 見つけた順に半分に割り竹ざるの上で乾燥させる。 シチューに入れようか、パスタに使おうか。ブイヨンとクリームのモリーユソースにした鶏肉のソテーは旨そうだ。キノコは季節の賜物。ありがとう。

1129 山頂の雪

有珠山山頂の雪4月27日、よく晴れて春の陽がまぶしい。窓越しの有珠山山頂の残り雪がもうすぐなくなる。「てっぺんの雪がなくなったらもう何を植えてもよい」と農家の人から教わった。我が家の梅も満開。地面は水仙が彩る。ツグミ、ムクドリたちが枯葉の下を探っている。サクランボの蕾も膨らんできた。恒例のGWの花市が開かれる。今年は何を買いそろえようか。家の庭は一気に花開く。

1124 チョウセンゴヨウ

チョウセンゴヨウ洞爺湖畔のゴヨウマツの下に実生の若樹を見つけた。この樹の松かさは松脂にまみれ、大豆大の種子が挟まっていて、その中には美味しい「松の実」が入っている。硬い種子が割れて発芽するイメージを持っていたが、掘り出したら何と丸ままの松かさの中から発芽していた。実は数万年前の旧石器人の遺跡からも見つかっている。連綿と続く太古からの縁を思い、この若樹を裏庭に植えた。

1120 ツバキ一輪

北のツバキ酒田から象潟へ奥の細道をたどる旅の途中、芭蕉翁も通ったという崖の上の道で拾った丸い種子。実生で育て数年庭に出したが寒さに耐えきれず枯死寸前で室内へ。8年目でやっと小さな花を一輪付けた温室育ち。知っている豪奢な花ではないがいとおしい。青森夏泊半島の海岸近くにある北限のツバキ林は立派だった。道南でも厳しい寒さが無い地域なら何とか庭でも楽しめるのだろう。

1117 名残りの一房

ポートランド玄関わきのブドウ「ポートランド」が今年もたっぷりと実を付けてくれた。収穫は一月も前だったのだが、葉の陰に隠れて、いくつもの小さな房が残っていた。甘く爽やか味と、独特な風味(フォクシー香)が好きで十年も前に植えたものだ。今朝は氷点近くまで気温が下がり、草地は霜で真っ白だった。今日はこの冷えた一房。10粒ほどだが、円熟にして濃厚な、極上の一房が食べられる。