803 ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブラン三笠ジオパークは化石・地質や炭鉱産業遺産のみならず自然の豊かさも楽しめる。ツーリズム活動を見学にTAKIZAWA WINERYへ足を運ぶ。入り口には フットパス (footpath)の標識もあった。ここではソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc) とピノ・ノワール(Pinot Noir)が栽培されていた。欧州スタイルの垣根方式で、水はけのよい砂岩や泥岩、深い雪が栽培適地の条件らしい。

802 オウムガイのご先祖

アンモナイト三笠市立博物館には巨大なものから微細まで、190種600点ものアンモナイトが展示され、日本一の収蔵量だという。古生代末期から白亜紀まで繁栄した種は、それぞれの地質時代の示準化石となっており、現生のオウムガイの遠い先祖でもある。おなじ頭足類のタコやイカとオウムガイの口器(カラストンビ)、アンモナイトのカラストンビが展示してあり、よく似ていたのには驚いた。

801 1億年前の海遊び

三笠市原石山第2回北海道ジオパークガイド交流会が三笠市で開催され、初日、桂沢ダムの原石山山頂の採石場で説明を受けた。1億年前の浅海の砂が堆積し隆起し、傾斜しているのが良くわかる。水流による海底の撹乱、砂中の棲痕を参加した誰かが見つけた。ここでは二枚貝イノセラムスの化石も出るそうだ。手前がより古い地層だという。谷あいに見える桂沢ダムは1億年前の岩石で作られている。

800 ヒシクイ

ヒシクイ8月30日、ウトナイ湖に立ち寄って居残りのオオハクチョウの写真を撮っていたら、足元にとても大きなガンがうずくまっていた。慌てながらも写真に収めてそっと後ずさりして離れたが、いささか驚いた。傷んだヒシクイとも見えて、ウトナイ湖野鳥保護センターに聞いたら「羽を痛めてこの夏留まっているのが1羽います」とのこと。快復してこの秋仲間たちにあえるとよいですね。

799 怪鳥・カイトタカ

s-kDSCN2191稲穂も充実して夏も極まった壮瞥町の田圃に、タカの凧(カイト)が翻っている。いつもの年なら「鳥獣害予防爆音器」の音がするのだが。のんびりあぜ道を歩いていて、あれにやられると獣ならずとも心臓が止まるくらい驚く。 カラスやスズメたちは、タカの凧にはすぐに慣れるだろうからその効果は分からないが、風を受けて自由に舞う姿には嫌悪感がつき纏うだろう。「嫌な感じ」そのあたりが狙いだ。

798 ルッコラ

ルッコラのひげ根朝のサラダに使ったルッコラの余ったのを、マグカップに差したまま台所の窓辺に置き忘れていた。気が付いたらしっかりと根が出ていて、透明なグラスに入れ替えたらこの通り。水だけで養分がないだけ、たくさんのひげ根を出したのだろうか。可哀想に葉は貧弱だ。どうしたものか。ハーブ畑の隅に植えてやろうか。元気なハーブ達に仲間入りできるか。

797 八雲層模式地

八雲層北海道南部の渡島半島には、中新世前期の訓縫層、中期から鮮新世にかけての八雲層があり、さらに鮮新世の黒松内層、第四紀の瀬棚層へと続く堆積岩の層理がある。ユーラップ川にかかる清流建岩橋の下流、右岸にある鶴田知也文学碑裏の河床へ降り立つと、足元から対岸の露頭まで続く硬質頁岩と泥岩の互層が水面の下に見える。八雲層の模式地とのことだ。この川と国縫川の硬質頁岩は旧石器時代石器の素材となった。

796 噴火40周年フォーラム

有珠山噴火60周年フォーラム1877年8月7日に始まった噴火は大きな噴火だった。40年たった噴火前日の8月6日、壮瞥町で記念フォーラムがあり、当時噴火に関わった科学者、自治体関係者、住民によるシンポジュームが行われた。「77噴火」の後の「2000年噴火」から17年、次の噴火のことは分からない。間近に住む住民にとっては火山を正しく理解し、共生してゆくのが一番だ。そして正確な情報と早期の避難。

795 アカナラのドングリ

アカナラのドングリ札幌市資料館で、昭和新山誕生の記録を描き残した画家三松正夫についての三松三朗さんの講演があった。その時庭で拾ったのがこの扁平なドングリ。成熟するともう少し太る。明治初期、札幌農学校の植物園で育てられ、大通公園付近に植えられた末裔だ。Northern red oak 。北米原産で巨木となり煉瓦色に黄葉して大量のドングリを撒き散らすという。

794 スズメがコスズメを

スズメとコスズメ5令幼虫スズメが壁のツタの葉の茂みに飛び込んだ。ややあって大きな緑色のイモ虫を咥えて出てきた。敷石に叩きつけ内臓を抜き、そのまま持ち去った。スズメも生き物、餌の確保となると野生そのままだ。餌食となったのはツタを食草にするコスズメというスズメガの5令幼虫。私の好きなベニスズメやオオスカシバの仲間だ。夜、ブ~ンと羽音を立て高速で飛ぶ生きのいいやつだ。