378 北の庭 投稿日時: 2014年6月26日 投稿者: nizaemon 6月の末、家の庭にジギタリスが咲き始めた。その隣にはイトラン(ユッカ)が花穂を伸ばし始め、w・モリスのデザインで有名なアカンサスも葉を展開させている。向うにはアルケミラモーリスの黄色い花。奥の巨大な葉の青系ホスタ、その名もビッグダデイ。北国の昔の庭はダリア、グラジオラス、スズランなどと相場が決まっていたが、今は多様な花を楽しめる。
377 言葉も少なく 投稿日時: 2014年6月25日 投稿者: nizaemon わが家の周辺をテリトリーにしているハシボソガラス。確か7歳か。つがいになって1年目は2羽子を育てた。3年目は3羽4年目は4羽だった。昨年は途中で巣を取り払われて子育ては失敗。今年も抱卵していたようだが子ガラスはついに見えなかった。数日前、向かいの屋根にいるつがいを見つけた。寄り添うように、小雨に濡れる二羽。何を話しているのやら。
375 有珠山ドームの名残り 投稿日時: 2014年6月17日 投稿者: nizaemon 1977年の噴火前の有珠山は丸い土瓶土瓶の口という、特徴ある二つの頂上ピークが伊達や室蘭の市民から親しまれてきた。77噴火でその形は一変し、土瓶の形の円いドームは揺れに揺れ、崩れに崩れて平らなこの形になった。右奥はその時北東へ移動した有珠山山頂。有珠山は小さな火山だが思いもよらない地形の変化を伴う面白い火山。次の噴火ではどう変わるのか。災害が伴わなければよいのだが。
374 海霧(ジリ)の本体 投稿日時: 2014年6月6日 投稿者: nizaemon 伊達の海から噴火湾の向こうに渡島駒ケ岳が見える。右の尖ったピークが剣ヶ峰(1137m)。手前に海面から200m程の厚さの層状の雲。これが海霧(この辺りでは昔からジリと呼ぶ)の本体だ。沖合は強い東風で白波が見える。太平洋(画面左方向)からの「ヤマセ」に近い冷たい風が吹いている。室蘭あたりは霧の中か。遠く霞むタグボートはマストが赤いから「とうあ」か「摩周丸」だろう。北の海の典型的な様相だ。
372 見返りタヌキ 投稿日時: 2014年6月5日 投稿者: nizaemon 壮瞥滝の上キャンプ場は伝統ある景勝のスポットであったが、時流の趨勢で今は休止となり国有林として返却してしまったという。私には身近な散策の場として頻繁に出かけるお気に入りのフィールドだ。湖岸に沿って進んでふとエゾタヌキと目があってしまった。尾もふさふさしていて健康そうだ。キタキツネとのテリトリーの按分は上手くいっているのだろうか。生きもの達との思いがけない出会いはなぜか懐かしさがつきまとう。
371 六月の風に 投稿日時: 2014年6月1日 投稿者: nizaemon 留寿都町から喜茂別町への途中、北海道らしい風景を見つけました。羊蹄山には根雪が残っていますが、麓の畑ではもう野菜類の作付けが始まっています。数日前、私の住む壮瞥町でもカッコウの声を聞きました。もう何を植えても心配ありません。吹きわたる風は軟らかく丘陵地帯には鮮やかな緑が復活しエゾハルゼミが鳴き始めました。北海道はこれから一気に夏に突入です。
370 いのちを繋ぐ 投稿日時: 2014年5月31日 投稿者: nizaemon カワガラスが気になって(ブログ368)再度足を運んだ。3年ほど前から継続して観察中のポイントだ。親の給餌の回数がぐっと減ったのは独り立ちの時を迎えたからだろう。いつものフキの根元でもう当てにできない親を待ちながら、無数に飛び回る蚊や流れてくる虫をついばんでいる。年老いたハシブトガラスがこのヒナを狙っている。老獪なやつだ。一気に飛び込んで引っさらうつもりだ。でも、雛には水中へ潜る手がある。
369 開拓地の火山 投稿日時: 2014年5月30日 投稿者: nizaemon 倶知安町からの羊蹄山はこう見えた。セイヨウタンポポと古びた小屋と斜めの樹。穏やかで間延びした風景が北海道だ。古羊蹄山が10万年から5万年前にでき、一度山体崩壊して1万年ほど前までの山頂や山麓での噴火で現在の新羊蹄山ができたという。この数千年間は活動を休止してはいる。火山としてはまだ壮年期の山だろうから今後も噴火を繰り返すだろう。噴火が起こったらこの風景はどう変わるのだろうか。
368 カワガラス 投稿日時: 2014年5月26日 投稿者: nizaemon この辺りでは丁度育雛期で親鳥は餌さがしに余念がない。清流に潜り流れの底を探しては石の上で息を整えている。クロカワムシを口もとに下げて飛び込んできたが、足元の繁みには巣立ったばかりの雛が隠れていた。フキの葉の下のまるっこく小さな食いしん坊な泣き虫。ツグミのような色の羽毛、短い尾をミソサザイのように立て、好奇心に満ちた眼だった。覗きこんだ私の視線とぶつかって時間が止まった。
367 リンゴの花が咲いて 投稿日時: 2014年5月26日 投稿者: nizaemon 「若葉香る五月の庭 リンゴの花咲き・・・」懐かしい歌だ。仲間たちとよく歌ったし、合唱曲として聞くのも好きだ。今日一日、風香る五月の末にしてはいささか冷たい風で、寒暖計の赤いアルコールは7℃。写真はわが家の早生のリンゴ「つがる」で毎年花付きがいい。「ふじ」の仕立て方は下手で、ジャムにしショソンを作る大切な樹なのだが。来年は良くなるだろう(と思っている)。