368 カワガラス 投稿日時: 2014年5月26日 投稿者: nizaemon この辺りでは丁度育雛期で親鳥は餌さがしに余念がない。清流に潜り流れの底を探しては石の上で息を整えている。クロカワムシを口もとに下げて飛び込んできたが、足元の繁みには巣立ったばかりの雛が隠れていた。フキの葉の下のまるっこく小さな食いしん坊な泣き虫。ツグミのような色の羽毛、短い尾をミソサザイのように立て、好奇心に満ちた眼だった。覗きこんだ私の視線とぶつかって時間が止まった。