去年はどうだったのか知らないけれど、今年はワタシがここにいる。ここのアルジはワタシだ。ナニか。 毎年のことだが、人気の高い庭の「ハマユウ荘」。太い一株の葉の隙間を棲家にしているニホンアマガエルは4匹。こいつが一番大きく、次は灰色あばたであとは緑の小さいの。鳴き声は葉で反響するし雨水は溜まるし、だいいち踏みつけられることもない。白い花が咲いているので小さな虫たちもやってくる。
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538 たくましく可憐
伊達港のテトラポッドの隙間に純白の花を見つけた。五枚の蕚を包む苞葉がとても大きく、葉もまた大きいので Calystegia sepium ヒロハヒルガオと同定した。日本のヒルガオ C. japonica にも似ている。セイヨウヒルガオ C. arvensis ではなかった。英国の図鑑では Larger Bindweed と書かれている。Great Bindweed という種 C. silvatica もあって、さらに大きな花を付けるという。
乾燥地、荒れ地どころか肥沃地にも、海水の飛沫がかかるような極端な土壌にも盛大な根を張り、強い生命力で子孫を増やす。ヨーロッパ原産だが、今では世界中に進出中だ。花はこの通り清楚で可憐。Sepium は垣根の意だというが、もはや生き物たちに垣根や国境はなくなったようだ。