529  つわものたち

オンタデ?有珠山の山頂近く、1977-78噴火の銀沼火口へ降りた。時折水も溜まるが、今は乾季でこの通り。地面のひび割れの中から伸びるのはオンタデか。近隣にはイタドリ(オオイタドリではなく)、スギナ、ヨシなど。こんなところに好き好んで、とはいうものの、いずれここを草原や林地に作りかえてゆく強かな開拓者たちなのだ。この夏、日照りが続くとすべて枯れてしまう覚束なさもはねのけて、今は生きることに精を出す。