535  グミ・茱萸・胡頽子

グミ農家の庭先で見つけたグミ。今はもう口にする子供もなく、年寄りの思い出だけの果物になってしまった。渋い味はタンニンが含まれるからで、顆粒の付いた果皮やきれいな色と相まって、小粒ながら存在感がある。「ぐみ」は大和言葉由来だそうで、漢字の茱萸や胡頽子はいわくありげだが、今では意味を持たなくなった。「昔は食べたらしい」という時代が間もなく来るだろう。