803 ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブラン三笠ジオパークは化石・地質や炭鉱産業遺産のみならず自然の豊かさも楽しめる。ツーリズム活動を見学にTAKIZAWA WINERYへ足を運ぶ。入り口には フットパス (footpath)の標識もあった。ここではソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc) とピノ・ノワール(Pinot Noir)が栽培されていた。欧州スタイルの垣根方式で、水はけのよい砂岩や泥岩、深い雪が栽培適地の条件らしい。

799 怪鳥・カイトタカ

s-kDSCN2191稲穂も充実して夏も極まった壮瞥町の田圃に、タカの凧(カイト)が翻っている。いつもの年なら「鳥獣害予防爆音器」の音がするのだが。のんびりあぜ道を歩いていて、あれにやられると獣ならずとも心臓が止まるくらい驚く。 カラスやスズメたちは、タカの凧にはすぐに慣れるだろうからその効果は分からないが、風を受けて自由に舞う姿には嫌悪感がつき纏うだろう。「嫌な感じ」そのあたりが狙いだ。

798 ルッコラ

ルッコラのひげ根朝のサラダに使ったルッコラの余ったのを、マグカップに差したまま台所の窓辺に置き忘れていた。気が付いたらしっかりと根が出ていて、透明なグラスに入れ替えたらこの通り。水だけで養分がないだけ、たくさんのひげ根を出したのだろうか。可哀想に葉は貧弱だ。どうしたものか。ハーブ畑の隅に植えてやろうか。元気なハーブ達に仲間入りできるか。

795 アカナラのドングリ

アカナラのドングリ札幌市資料館で、昭和新山誕生の記録を描き残した画家三松正夫についての三松三朗さんの講演があった。その時庭で拾ったのがこの扁平なドングリ。成熟するともう少し太る。明治初期、札幌農学校の植物園で育てられ、大通公園付近に植えられた末裔だ。Northern red oak 。北米原産で巨木となり煉瓦色に黄葉して大量のドングリを撒き散らすという。

792 開拓の赤と白

エゾニワトコ・ノリウツギ洞爺湖の周游道路で赤い実と白い花を見つけた。エゾニワトコの実とノリウツギの花。たまたま隣合って咲いていたのだが、どちらも灌木で北海道の原野の原風景だ。100年も前、開拓者たちは、高さが3mもあるセリ科のエゾニウの白い花の荒れ地や、林縁のこのような茂みに荷を解き鍬を入れたのだろう。遠目には可憐だが性は頑強で、人々の汗と涙をつぶさに見てきた植物だ

791 麦わらロール

麦わらロール硬く言えば麦稈(ばっかん)ロール。秋蒔き小麦の収穫が終わったあとに続く二度目の収穫作業だ。ラップに包んで醗酵させる牧草ロールとは違い、牛たちの寝わらに使われるとのこと。揉みしだかれ微生物も添加され、やがて堆肥となって循環する。我が家の地続きの麦畑で麦刈りが終わって、5日目でこの作業。夕方には運びだしも終了して、農家の人達には息つく暇もないようだ。

789 ニシンのサンショウ漬け

ニシンのサンショウ漬けサンショウの若葉をたっぷり使って、会津地方の伝統的保存食サンショウ漬けが出来上がった。醤油、酢、味醂、酒が漬け汁。漬け込んだ容器は15年前に買った会津本郷窯のニシン鉢。身欠きニシン専用の重厚な陶器で、ニシンが40枚が入る。細工は流々仕上がり上々。美味しいのが出来上がった。二回目の漬けこみは枝先の新芽とサンショウの青く若い実。あと10日間待てばよい。

788 ヘーゼルナッツ・ハシバミ

ヘーゼルナッツヘーゼルナッツに若い実がついていた。4月5月、雄花が咲き、小さな赤い糸状の雌花も咲いて、その後の確認を忘れていた。時は刻まれ季節が過ぎて、自然の仕組みはきちんと動き、気が付くと豊饒の時へと移ろっている。植えて育てているのは確かに私だが、システムとして代謝を行い着実に成長し続けているのは植物自身。自然の中での人の存在は、おこぼれ頂戴のようなものだ。

787 旧「とうやこ幼稚園」

旧とうやこ幼稚園7月19日、旧「とうやこ幼稚園」の草刈があった。2000年の有珠山噴火で被災した後、洞爺湖町が買い取り噴火遺構として残された。卒園式と入園式の合間の3月3月31日午後1時過ぎに噴火が起きた。火口との距離は700m。3月29日に避難指示があり住民は事前に避難をしていた。園舎の壁や屋上には噴石の衝突の跡がまだ生々しい。西山山麓火口群遊歩道の入り口にあり多くの人が訪れる。

786 カントリーガーデン

オオウバユリ裏庭のオオウバユリの花が咲いた。オリーブ色がかった白い花だ。悠々迫らぬ姿はその名に違わず落ち着いた気品があり、ボーダーの名わき役で庭のイメージつくりに最適だ。山地の落葉広葉樹林の林縁部に多い。近くの山から採ってシダ、フキなどと植えたらやはり地のものは強く、ガーデニングの良いアイテムとなった。アイヌ名トレップ。球根から澱粉が採れ保存食とされていた。