327 ゆめちから

ゆめちからブレンド北海道産超強力粉の「ゆめちからブレンド」を生産地十勝から頂戴した。安定した生産性を持つ秋播小麦としていま注目の品種である。蛋白量11.5%の粉だ。早速、山型食パンを作る。粉1kg、乾燥酵母(Saf)12g、バター50g、砂糖10g、天日塩20g、水620g。1次発酵60分、パンチ後30分、2次発酵40℃80分、焼成200℃35分。型は13×26×13 cmで丁度生地2本分。よく膨らみ美味しいパンとなったが、やや暗い色ともっちりしすぎもまた生地の特徴である。

326 関東降雪型

関東降雪型の天気図14日から15日にかけて、東海関東の南岸を通過した低気圧の影響で、関東では記録的な大雪となってしまった。甲府で114cm、河口湖で143cmと言う。8日にも大雪だったので、関東など雪かきの道具のない暖かい地方では大変だったろう。この低気圧は昨日から今朝にかけて東北、北海道にも雪を降らせ、突風も伴った。温暖化が進むというが、全体が均一に暖かくなるわけではなく、水も大気も流動力学での撹乱の中にある。その中でのバラツキや変動幅が大きくなって私たちの前に現象としてあらわれる。(気象庁天気図)

325 暗い海

渡島駒ケ岳暗い海の向こうに渡島駒ケ岳が寒風に霞んで見える。ここからは富士山型の砂原岳(1112m)が見えるが左肩に剣ヶ峰(1131m)も淡く見えている。1640年この山は5000年の眠りを解いて山体崩壊を伴う噴火をし発生した津波は20分後には対岸(ここ胆振沿岸)を襲い700人以上の死者が出たという。直線30kmの距離だ。鉄路敷設の前には連絡船が運航していた。この時期行き交う船も渡る鳥の姿も見えない。

324 山巓暮色

有珠山たっぷりと雪を載せた大有珠山頂に、落ちんとする冬の夕日が当たった。岩塔がよく見える。その右奥、積み重なった岩塊の辺りが山頂だ。左奥の稜線は1977~78年の噴火後、1982年3月まで続いた潜在ドームの隆起によりできた有珠新山である。右手前への稜線も潜在熔岩ドームで、その集合体としてこの火山が成り立っている。7000年の眠りを破っての1663年の噴火以来、有珠山は数十年ごとの噴火を繰り返している。次の噴火は間もなく?