965 ビート畑

ビート畑裏庭に続く近所の農家のビートは数日前に収穫が終わり、積み上げられてシートで覆われている。畝には霜が降りて、遅い初雪のニュースも入った。向うに見える有珠山には雪はまだ見えない。隣の伊達市にある製糖所へビートを満載した大型の貨物車が町を通り抜ける。1880年(明治13年)に官営紋別製糖所が設立されて以来、冬になるとビート(甜菜)は運び続けられている。

964 黄金の味

マルメロ裏庭のマルメロでジャム作ろうとしたが、圧倒的な香りと濃厚な味に惑わされて、そのまま砂糖菓子にした。酸味が強いので、グラニュー糖はマルメロスライスの50%。半量をスライスにかけおき、数時間後に20分煮る。ハンドブレンダーでピュレーにし、さらに残りの砂糖を加え15分煮て熱い内にチョコレート型に詰めて完了。脳みそに滲みこみ、いつまでも離れない芳醇。

963 秋の虹

秋の虹西から東へ雨雲が渡る。今朝から何度、時雨を数えただろうか。雨が通りすぎたあとに、いくつもの虹を見た。一日中大きな虹や、虹の断片を見ていた。そして最後に、有珠山に沈む夕日が、東の丘陵に黄葉を染め上げて、落ち込んだ草地の向こうでひときわ大きく弧を描いた。秋の虹は消えやすいという。時雨も虹も秋風に送られ、心にとどめる間もなくどこかへ消えていってしまった。

962 静かな有珠山

静かな有珠山長流川左岸の尾根筋の農道。遮るものがなく有珠山山頂部が良く見える。中央、明るく岩がそそり立っているのが1977年噴火前からのドームで、白いロープウェイ駅の後方に山頂(733m)が見える。ドームの左には、77年山頂噴火の後、数年かけて隆起したオガリ山がある。例年通りなら間もなく初雪。山眠る季節になるが、2000年の噴火後18年経った。静かに寝ていてほしいのだが。

961 暮秋・昭和新山

暮秋昭和新山晩秋の装いも終幕。ドームの下の屋根山に白く浮き出ているのは、すっかり葉を落としたドロノキ。裾の黄葉はシラカバやカラマツ、褐色に輝くのはミズナラの硬い葉。新緑に萌えた春、濃い緑の影を落とした夏を経て、この裾模様が締め括り。半年輝いたいのちの時を終えて、静かな眠りにつく。梢の蕾は寒風に耐え、林床の新芽は病葉に埋もれて暗闇の中で雪解けの滴る音を待つ。

960 エグリトビケラ

エグリトビケラ幼稚園の小さな池で、ヤゴや小型のゲンゴロウに混じって不思議な生き物を見つけた。はじめはニンギョウトビケラが、砂礫がない環境で巣材を手ごろな植物の破片で間に合わせたのかと思った。でも、近くに同じような形で切り取られた落ち葉が見つかった。10固体、画像として収め(画像の野帳右ページ)、調べ直したら、どうもエグリトビケラの幼虫らしい。身近にある面白ワールド。

959 この芽をどうする

ヒマワリの種子が発芽山の赤い実も少なくなって、冬の小鳥が里に下りてくる時期だ。餌台に新しいエサをと思ったら、ペットボトルを逆さまにした餌の容器の中で、食べ残しのヒマワリの種子が芽を出していた。逞しいね、この芽をどうしようか。このまま育てるわけにもいかない。なんとか4本の苗を救い出して、室内用の鉢植えにした。過酷ながらも温室育ち。上手く育ってくれるかどうか。

958 燻製を作った

ベーコンを作る市販のベーコンが実に不味い。地元の旨いバラ肉3本に天日塩をたっぷり刷り込み、冷蔵庫で5日間塩漬。スパイスは粗びきペパー、ミックスハーブのみ。5時間水に浸けて塩抜きし、1日乾燥。65℃まで温度をかけ燻煙は4時間。料理に使える上出来のベーコンができた。ことのついでに地元の魚も燻しあげ(上段)、途中で取りだした北海道産プロセスチーズもごらんの通り(下段)。

957 Apechthis sp.

 Apechthis  sp窓際のアジアンタムの陶器の鉢にヒメバチがとまっていた。産卵管を伸ばしているが、動かない。何を考えているのか。書棚に手を伸ばし、図鑑をめくる。この属には多くの種が含まれていて、これかなという種もあるが確かな種名は分からない。ヒラタヒメバチ sp. 止まり。Web 上で探ってみたが、その分類の微に入り細を穿つ奥の深さに脱帽するのみ。撮影後は高く澄んだ秋空へ返却。

956 サンショウを選る

サンショウを選るブログ952のサンショウの実を揉んで、不要な種を取り出す。笊に取り底を叩きながら回すとうまく分離した。昔からの手法だ。あとは調理の前に選別する。両掌一つ分くらいの収穫。初夏の実は種ごと使えるから、冷凍庫にストックしてある。本場の花椒にも負けないよ。自家製五香粉も作れるね。次のシーズンまで、麻辣豆腐が何度楽しめるか。ちりめん山椒のほか、コンブや身欠きニシン、ホタテの佃煮も実に旨い。