413 季節の恵み 投稿日時: 2014年9月22日 投稿者: nizaemon 今年の収穫の出来は良かったのかどうなのか良くわからないが仲間が集まってまずは終了。ひと月前に漬けこんだウメは3日干して2年漬け込む。ホワイトプラムは表皮の防除対策が功を奏してまずまずの出来。モモはスズメバチに食い荒らされて少し硬いが50個ほどの早めの成果。うつろう季節の中に自然からの多くの賜り物があった。近所のプロの手業を手本に見よう見まねの素人仕事。あとはリンゴを待つばかり。ブドウは霜が降りてから。(9月8日)
412 北窓の君 投稿日時: 2014年9月21日 投稿者: nizaemon 芭蕉翁は竹を北窓の君と云った。北海道には竹はない。秋の彼岸のころきまって思い出すのは丹沢近くの山里で見た彼岸花だ。あの心にしみるような緋色の絢爛さはいくつもの思い出と繋がっている。この町の特産のリンゴに色がつく頃、家の北側の繁みにシュウメイギクが咲く。ゆっくりとひと月も花をつけ、沈んだ色の緑の葉と混じりけなしの花弁の白、蕊のふくよかな黄色が心憎い。時に流されず、媚びることなく、これぞまさしく我家の北窓の君。
411 パラサイトの華 投稿日時: 2014年9月13日 投稿者: nizaemon 生理的関係を持ちつつ共に生きる生活パターンに「共生」があるが、一方に利、主たる他方に害がある場合は「寄生」だ。ヤドリギがそれに近い。近くの果樹園から頼まれてキノコの判定に出かけた。50年経つという一抱半もあるプラムの老樹の幹からせり出していたのは見事なマスタケ。樹幹の木部には菌糸が盛大に繁殖しているのだろう。動物なら獅子身中の虫。色が鱒の身に似ているのでこの名がついた。軟らかな若い時には「フライ」にできるらしい。
410 LかCか 投稿日時: 2014年9月12日 投稿者: nizaemon ホワイトプラムの表皮に菌が付くとプルーンと似た紫色になる。発色の機序に何か秘密が、、と考え込んでいたら、やって来たのはエルタテハ。真剣に果汁を吸っている。このグループ、ひらひら飛んでいる時は分かりにくいが、いったん降り立つとそれぞれの色や形に際立つ判別点があって興味をそそられる。この種は羽裏の白斑がL字。Cならシータテハ。いま見かけるのは7月に羽化した新成虫。このままの姿で冬を越し、春一番の蝶となる。頑張れ。