字面からはどんな魚が想像できるだろうか。私の好きなキュウリウオ。理由は新鮮なきゅうりの匂いがするから。生臭く青臭いこの匂いが大好き。しかし野菜のキュウリは大っ嫌い。900円で3パック15匹を買ってきた。長さ30㎝の優れもの。部屋中にきゅうりの匂いを充満させながら一夜干しを作る。これがまた旨いのなんのって。淡白で味わいがあり、白身の香ばしさは、あヽ、、クラクラする。アイヌ語で「フラルイチェプ」は匂いの強い魚の意。ここの海の至宝。
「美味しい」カテゴリーアーカイブ
209 此処ならば
208 タマキビの春
206 美味しい黴
205 世界一呑気な鱈
一本100円で乾して冷凍したスケトウタラが売っていた。家族分の夕餉の一品となった。マダラの乾燥品も一般的だ。手をかけて作る芋棒も旨い。上出来な卵巣の塩漬けも自作する。そしてある日、マーク・カーランスキーの「鱈」を読んだ。世界のいくつもの国々が鱈で救われ、鱈で成り立った事実がそこにあった。カナダ、イギリス、オランダ、ポルトガルもタラで戦い、タラで救われた。カリブ海諸国の奴隷制の陰には暗澹たる食としての塩鱈が関わっている。アイスランドでは農作物は作れず、タラで建国するために領海を命がけで3海里を獲得し、4海里、12海里、50海里、200海里へ拡大しながらと国の存亡をかけ、英、独との激しいタラ戦争を経て列強と対峙した。読み終わっていろいろ考えた。タラは世界中で激減している。日本はその現状に実に呑気だ。
204 純正キノコ鍋
201 原発は要らねえ
室蘭のイタンキの砂浜に、エゾバカガイの片ひらが落ちていた。清浄無垢な鳴り砂の浜。私はこの美味しい貝が好きです。軟らかく煮たワカメと和えたヌタが好きです。
大好きな作家、中村和恵さんの「地上の飯」に、ロック歌手忌野清志郎のアルバム発行に東芝EMIが圧力をかけた経緯が書かれていた。忌野清志郎は死んでしまったが、彼の歌「人気のないところでおよいだら 原子力発電所が立っていた さっぱりわかんねえ なんのため 狭い日本のサマータイムブルース」「それでもテレビは言っている 日本の原発は安全です さっぱりわかんねえ 根拠がねえ!」は生きている。1988年の歌だ。彼はいまでも歌い続けている。「放射能は要らねえ 牛乳を飲みてえ」「電力は余ってる いらねえ もういらねえ」