884 剪定作業が終わった 投稿日時: 2018年4月4日 投稿者: nizaemon 3月中に整枝・剪定の作業を終えることができた。順調だ。切り口の消毒パテも塗り終えた。リンゴとサクランボウなど合わせて40本の果樹。有珠山の雪がなくなり、カッコウの声が聞こえてくると、遅霜の心配がなくなる。それまで野草の軟らかな芽や小さな花を楽しみ、空にはヒバリ。今年はカミナリシギはやってくるだろうか。爆発するように盛大な北国の春本番を待つのが4月だ。
882 芽生える 投稿日時: 2018年3月27日 投稿者: nizaemon 雪が溶けると水仙の芽がここまで育っていた。一個ずつ独立した球根なのに、誰かに声かけられて一斉に眼が覚めたみたいに。季節を感じるシステム、休眠から成長へと切り替える機構は何なのか。個々を連携するフェロモンなどが存在するとは思えないし。蒔いた種子が一斉に解発されて芽を出すのも同じことなのだろう。私は季節の生き物に従い、季節に引きずられて生きている。
881 噴火に備える 投稿日時: 2018年3月27日 投稿者: nizaemon 3月24日、洞爺湖文化センターで岡田弘北海道大学名誉教授を中心に、有珠山噴火に備えての防災講演会があった。有珠山は律儀な火山で噴火に先立つ予兆の地震が起こる。前兆現象を科学者がキャッチしたら、自治体、住民はそれを共有し、被害を軽減する行動をとるべきだ。しかし自然現象は予知可能ばかりではない。自然との共生とは、我々の対応可能な部分と、かつ結果を受容するという両面を伴う。自然が主役だ。
878 Spring ephemeral 投稿日時: 2018年3月21日 投稿者: nizaemon 根雪が溶けかかった時にはもう咲く準備完了のフクジュソウ。庭のリンゴの樹の根本で毎年咲いてくれる。春になったから咲くのではない。季節を先取りしての御目見えだ。厳冬期に目覚め、花芽も茎も硬い氷のなかから夜明けを窺がっていた。明日は黄金色に輝く花冠を満開にして、熱と匂いで虫を誘い、花粉を運ばせる。春の妖精というが、死んだ雪女の忘れ形見なのかも知れない。
877 誘われてカミキリ 投稿日時: 2018年3月17日 投稿者: nizaemon 数日前、陽の当たる工房の天井を何かが飛んだ。次の日に食卓の上の梁で見つけ、愛用の図鑑「札幌の昆虫」でイタヤカミキリと同定した。どうやらストーブの横に積み上げた薪から目覚めたらしい。雪のある裏庭の薪置き場にはまだ戻せない。急遽、腰高シャーレにビオト-プを拵え、砂糖水で濾紙を湿らせて置いたら、うまそうに口を付けた。あと一月、付き合ってみよう。
876 早春の頂 投稿日時: 2018年3月16日 投稿者: nizaemon 青空の下、有珠山山頂(733m)を背景に昭和新山のドーム(368m)がひときわ赤い。土壌を焼きあげ、天然煉瓦を纏いながら成長し、まだ地熱を蓄える岩体はいつもこのように春を迎える。樹々の芽吹きはまだだが、枝先の色はもう十分に柔らかだ。今年はどのようにこの山とつき合って行けるのか。植物、岩石、調べたい場所、写真に残したいことがらが沢山ある。
875 次の自然災害 投稿日時: 2018年3月16日 投稿者: nizaemon 東日本大震災、三陸津波、それに伴う福島第一原子力発電所事故。あれから7年たったが、残された課題は解決されただろうか。あの日の出来事はそのまま過去のこととなり、人々は問題を抱えこみながら生きている。必ずやって来る大災害にどう対応するべきなのか。豊かな自然を享受できる日本は、苛烈な自然現象をも受け止めねばならないが、原発の存在だけは同意できない。
873 いつもの夕焼け 投稿日時: 2018年3月10日 投稿者: nizaemon 書斎の窓から朝夕、いや昼も夜も有珠山を見ている。真西に当たるので、夕日はいつも有珠山の向こうだ。晴れた日は落ち込む瞬間の光芒があり、高曇りの時には雲底の反映に見とれる。今日とて、いつもと同じ夕日の照り返しが空を覆っている。見とれているいつもの自分もそこにいる。光を失った窓ぎわの空気は、滲んだ茜色の匂いがする。 3月5日、17時42分の夕焼け。
872 奇妙な均衡 投稿日時: 2018年3月7日 投稿者: nizaemon 裏庭のサクランボの古木に吊るした手製の餌台。ペットボトルにあけた餌の出口は1㎝×5㎜。山の餌がなくなる時期なのか、シメが3羽、シジュウカラは雄雌合わせて3羽、スズメは10羽程が来ている。嘴の太いシメはたまにしか餌を取り出せず、食い残しや落ちてくる餌を待つ。スズメはいくらでもつまみ出し、辺りに弾き飛ばすが、ヒマワリの種子は硬くて完食できない。シジュウカラは名調子で鋭い嘴で食い散らかし、スズメとシメはそのおこぼれを頂戴する。この三者、とくに仲良しではないがいつも同時にやってくる。互いに暗黙の連携ができていて、自ずから均衡がとれている。
871 雪が降って 投稿日時: 2018年3月3日 投稿者: nizaemon 3月になって二日続きの大雪。毎年こんな感じだ。サクランボの庭一番の古木もこの通りの雪化粧。北へ車で30分の大滝町では積雪量が2mを超えたとのこと。 風が強く停電もあり、見舞いの電話まで来たが、我が町壮瞥はいつもの冬より少し多いくらい。雪が締まって固まったら、果樹の剪定作業だ。青い空を見ながらの仕事は気持ちが良い。それにしてもこの雪、静かできれいだね。