地中海沿岸が原産のアカンサス。デザイン化されてギリシャ時代の建築から日本の唐草まで繋っている文様だという。壁紙や布地のウイリアム・モーリスのデザインが気に入って5年ほど前に苗を買った。季節はとうとう雪になって、間もなく葉は枯れ、根は凍てついた土の中で春を待つ。何の因果か日本で暮らすことになり、何とか種子を付けようとした花が雪をかぶっている。
「火山・大地・気象」カテゴリーアーカイブ
577 北の砂糖
576 樹林の向こう
575 変わらぬものは
574 時雨の後の
573 斜光を受けて
572 カケスの季節
571 源太穴火口
570 観天望気
569 壮瞥穴を掘る
壮瞥七不思議の一つ、「壮瞥穴」の生成を探る目論見が進行中だ。近年見つかったいくつかの壮瞥穴の調査や試掘が、洞爺湖有珠山火山マイスターでもある北翔大学、横山光准教授を中心に進められている。今回の試掘は壮瞥穴の持ち主(穴が開いたということ)でもある中山工務店の協力があってのイベントである。三松三郎さんらが行った以前の調査はスコップを使ったというが、さぞかし大変だったろう。 写真の中央左の穴が壮瞥穴。その脇を4mほど掘り下げている。ほぼ均一なテフラの堆積やその下の軽石層の存在などから、今まで考えられていた壮瞥穴の生成機序とは、異なる結果が出るかもしれない。そして生成年代は? 結果の公表をワクワクしながら待っている。