1109 ヒメヒオウギズイセン

ヒメヒオウギズイセン隣のリンゴ果樹園さんにいただいた裏庭の一株。アヤメ科Crocosmia 属のヒメヒオウギズイセン。クロコスミア、モントブレチアなどの園芸品種名で知られている。この季節、この町の古い農家の庭に盛大に赤い花を付ける。夏に赤い花の少ない北海道では特別な風情だ。開拓の歴史と繋がるのであろう。原産は南アフリカ。世界中で野生化していて、園芸品種もたくさんあるという。

1108 ドロバチの目覚め

オオフタオビドロバチ庭仕事で腰を痛め朝風呂に浸かっていたら窓の内側にハチ。先日も逃がしたばかり。調べるとオオフタオビドロバチ。蛾の幼虫などを狩り、細い竹の穴の巣に運んで卵を産み付ける。脱衣所の鉢植えの支柱は裏庭の竹の束から作った。竹の巣穴で羽化し出てきた我家産の生まれたばかりのハチなのだ。麺棒の先の蜂蜜を夢中で飲み初ウンチ。やがてタンポポの咲く野原に飛んでいきました。

1105 耐えて春

スノウドロップ三月の遅い大雪がやっと溶けた。硬く凍った雪と庭石の暗い隙間で、スノウドロップはこんなに花を付けていた。気が付くとフクジュソウもクロッカスの花も開いている。置かれて状況がどうあれ、草花の体内時計は時を刻み続けいのちをつなげる。動物は周囲の環境に積極的に対応するが、植物はおかれた場所でひたすら耐え自らを守り続ける。必ず来る春を待ち、花を開いて世代を紡ぐ。

1104 春の有珠山

根雪25㎝2月末に降った爆弾低気圧による大雪はまだこの通り残っている。一週間前は50㎝以上あったが一日5㎝ずつ減って今日は残り25㎝。あと少しで黒土の畑や枯れ色の芝生が顔を出す。リンゴやサクランボの剪定作業がまもなく始まる。有珠山山頂は白く輝いている。今年の春はどんな姿でやってくるのか。夏の緑に包まれた雄大な有珠山を想像してみる。

昨年9月からの大西洋ラパルマ島クンブレビエハ火山の85日間の激しい噴火、今年2月15日のトンガでの海底火山の噴火と津波。3月8日にはパプアニューギニアのマナム火山の大きな噴火があった。3月11日は2011年に発生し、2万2000人を超える死者・行方不明者、災害関連死者を数えるマグニチュード9.1の巨大地震、東北地方太平洋沖地震から11年目。有珠山の直近の噴火は2000年である。我々は四季折々、自然から与えられる豊かな恩恵に感謝すると同時に、生命にかかわる災害にも隣合わせだということを忘れてはならない。

1103 大有珠溶岩ドーム山頂

有珠山ドーム窓越しの厳冬期の有珠山。雪に輝くが本来は火の山。1878年ここを旅したイザベラ・バードの日記には、その25年前の嘉永噴火で成長した大有珠ドームの形状や噴気、夜間の火映(かえい)の生々しい観察が記されている。有珠山はその後4回の噴火をした。昨年、カナリア諸島ラパルマ島の噴火が、今年2月、トンガの海底火山の大きな噴火があった。静かだが有珠山も眠ってはいない。

1102 耐寒の色

耐寒の色昼間ふと寒気が緩んで、我が家の外壁に見つけた蔓の先の小さな実。朽ち色のなかにこの色を発見。食いしん坊の小鳥たちの目を逃れてやっと残っていた豪奢な色。 バラの実ヒソップの豊穣の赤。ツルウメモドキの賑やかな朱、冬の洞爺湖の湖面のようなツタの青。外に出なければ出会えない、とても身近な明るい色だ。光の春がやってきているのだ。 いーもの見いつけた~。

1101 時の影

有珠山夕焼け

ふと気が付いたら、夕焼けの中に黒く沈む有珠山があった。5分もすると赤い光芒は萎えて力を失い、山の形も朧になった。主役は赤か黒か。有珠山は2万年前に誕生し、はじめは1000mもある富士山型の山だったという。幾度か山頂も崩れ落ち形を変えた。私とほぼ同じ年齢の丸いドームの昭和新山も隣に誕生させた。主役はやはり「時」なのだろうか。

 

1100 昭和新山・屋根山

屋根山晩秋秋から初冬への晴天にカラマツが浮きあがる。山頂ドームは見えないが昭和新山屋根山。半年続いた地震、地形変化後、1944年6月に噴火が始まり、11月には溶岩塔推上とともに屋根山は250mせりあがった。三松正夫の「昭和新山生成日記」に詳細が載っている。ここには、国鉄胆振線が通り、農地やフカバ集落に人々の暮らしがあった。この冬、もう一度生成日記を読みなおしてみよう。

1099 晩秋の赤いバラ

アルティシモ時は進みすべてが秋色に満ち、勢いに任せていた野生もやっと落ち着いて、山の佇まいも渋みを増した。昨年植えたバラ・アルティシモ。夏の盛りにシュートを延ばし、その先に付いた花弁が秋の光を受けている。香りはないが平咲きの輝く紅色は私の心を充分に和ませてくれた。コロナに蹂躙された一年だったが、この次の1年、向こうの有珠山も含め、安泰な時が巡ってきてほしい。

1098 洞爺湖の巨鯉

洞爺湖のコイ釣り洞爺湖中島の地質の勉強会で仲間たちと船で回った時、饅頭島の岩礁の下に80㎝級の巨鯉を見た。澄んだ水の底、尾をゆっくりと撓らせて深みへと降りてゆく。そしてもう一尾。 いつか御対面願おうと夢見ていた。10~5万年前の噴火で誕生した風景の中で気宇壮大。Shakespeare 並継4.5mの愛竿3本。リールABU6500。道糸6号で自製釦仕掛け伊勢尼14号3本鈎。果してこれで通用するか。