1124 チョウセンゴヨウ 投稿日時: 2022年12月29日 投稿者: nizaemon 洞爺湖畔のゴヨウマツの下に実生の若樹を見つけた。この樹の松かさは松脂にまみれ、大豆大の種子が挟まっていて、その中には美味しい「松の実」が入っている。硬い種子が割れて発芽するイメージを持っていたが、掘り出したら何と丸ままの松かさの中から発芽していた。実は数万年前の旧石器人の遺跡からも見つかっている。連綿と続く太古からの縁を思い、この若樹を裏庭に植えた。
1122 今朝の有珠山 投稿日時: 2022年12月10日 投稿者: nizaemon サクランボの古木に霧氷が付いて朝日に輝いている。気温は-6℃。昨夜は風が無く、壮瞥の盆地には霧が溜まっていた。夜10時、薄霧を通して有珠山の上にひとつ光る星を見つけた。地球の兄弟星の木星だった。無音の夜更けと霧と惑星。良い時間の中に住んでいると思った。 そしてこの明るい、凛とした朝。この樹は六十歳くらいか。六月末には赤い実を付ける。いい町だ。
1117 名残りの一房 投稿日時: 2022年10月25日 投稿者: nizaemon 玄関わきのブドウ「ポートランド」が今年もたっぷりと実を付けてくれた。収穫は一月も前だったのだが、葉の陰に隠れて、いくつもの小さな房が残っていた。甘く爽やか味と、独特な風味(フォクシー香)が好きで十年も前に植えたものだ。今朝は氷点近くまで気温が下がり、草地は霜で真っ白だった。今日はこの冷えた一房。10粒ほどだが、円熟にして濃厚な、極上の一房が食べられる。
1115 イタリアトマトのソース 投稿日時: 2022年9月30日 投稿者: nizaemon 充実したトマト、イタリアトマトがまた手に入った。早速トマトソースを作る。オイルにガーリックの香りを移しタマネギみじん切りをソテー。水気の少ない果肉を潰しながら加熱し、天日塩、ハーブミックスのエルブドプロバンスと裏庭の唐辛子を加え煮詰める。まろやかで濃厚、芳醇な赤いソースの出来上がり。ひと味個性を加えると、パスタに、肉料理に、中華、和風に、縦横無尽。
1114 突然ですが 投稿日時: 2022年9月18日 投稿者: nizaemon 隣町、豊浦町産という白ナスとトマトを頂いた。それと我家のクッキングアップル、ブラムリー。白ナスはよく知られていて、炒め物でおいしいが当地ではまれ。稜をもち存在感のあるトマトは濃厚な果肉のイタリア品種。扁平なリンゴ Bramley は熱をかけるとホロリと溶けるイギリス種。食の新情報も世界中でシャッフルされて更新中。時代は食から変わるのかも。
1097 ブラムリー Bramley 投稿日時: 2021年10月26日 投稿者: nizaemon 植えて6年。矮性台木なので徒長枝が出ず育てやすい。ネットで検索するブラムリーはみな青リンゴ系だが、我が家のはこんなに色づく。リンゴ王国であるイギリスの林檎図譜 “The English Apple”でもBright green becoming pale greenish-yellow とある。よく陽を浴びたからだろう。良く煮溶け、砂糖を混ぜレンジ10分でジャムになる。ステーキに添えて焼くと美味しいソースの出来上がり。
1095 Redcurrant フサスグリ 投稿日時: 2021年8月12日 投稿者: nizaemon 少し大きめの一株からこれだけの収量。煮詰め、漉して砂糖を加えて、翌日には2.5㎏の深紅のジャムができた。透明感があり上出来のジェリーだ。 私が子供のころ(70年も前)から北海道にはあって、房になったこの色はよく目立ったが、なぜかその隣にあったGooseberry(グスベリと言った)の方が人気があった。ヨーロッパでは古くからジャムや果実酒に使われ、食卓を飾った。
1094 Us-b上のハーブたち 投稿日時: 2021年8月12日 投稿者: nizaemon 有珠山1663年噴火の内、特に活動が激しかったプリニアン噴火の噴出物を有珠bテフラ(Us-b)といい、我家の裏庭では数メートルの堆積がある。一連のテフラは当初あった原生の森を埋め、大木は朽ちて壮瞥穴と呼ばれる地中の深い縦穴となる。この庭にも2014年、壮瞥穴が開き驚かされた。今はリンゴ、サクランボ、ヘーゼルナッツなどが植えられ、ど真ん中がこのハーブ畑だ。
1093 ズッキーニの収穫 投稿日時: 2021年7月7日 投稿者: nizaemon 裏庭のハーブ畑の角、はびこったミントを退治したら座布団2枚分の空き地ができた。たっぷりと堆肥を混ぜて耕し、苗を植えてふた月。盛大に葉を広げた中からの初収穫。蔓を持たないカボチャだから育てやすく、ありがたい野菜だ。煮物やマリネにも使えるし、肉やチーズとの相性もいい。一皿の色取りを考えてこの色を選んだのは正解だった。成長が早いので支柱、追肥が必要だ。
1092 ヒメマス・塩乾し 投稿日時: 2021年7月3日 投稿者: nizaemon 洞爺湖畔に住む釣名人から塩をしたヒメマス(=チップ)を「これは美味しいよ」と頂いた。身が締まった分、味は豊穣さを増し、マス特有の香りも濃縮されていて、食べきる前に慌てて写真に撮った。 知里真志保・分類アイヌ語辞典動物編(1962)によると、kapatchep (ka-pat-chep カパッチェプ) [ kapar (うすい) chep (魚) ] 注、ヤマベ(ヤマメ)に比べれば扁平だと。とある。