1080 深海魚・ゲンゲ 投稿日時: 2021年2月12日 投稿者: nizaemon 友人が白老近くの市場で買ったとゲンゲを届けてくれた。何にし負うゲンゲ科、すべて深海魚族で魚好きを自負する者として食指が動く。名前は知っていたが俎上に載せるのは初めて。醤油につけ脱水を図ったが身は締まらない。片栗粉にパン粉を合わせカリッと揚げたが、中身は正体不明の柔らかさ。味も香りも伝わってこなかった。この魚の本場、富山の食膳に倣うしか手は無いか。
1075 冷凍ブロッコリー 投稿日時: 2020年12月24日 投稿者: nizaemon 雪の中の旨そうなブロッコリー。雪の畑の採り残しがいくつも顔を出していた。食べられるかなと手を伸ばした。触感は冷凍野菜が少し崩れたようにもろい。その上、この足跡はキタキツネのものか。キツネの食べ残し、いや、もしおしっこがかかっていたとしたら、話は違う。しかし、キツネと食べ物で競合し、分かち合う、そのようなあたりが丁度良いのかも。北の大地の食べ物の話。
1073 マルメロのゼリー 投稿日時: 2020年12月18日 投稿者: nizaemon 皮と芯を除いたマルメロ1㎏にグラニュー糖600gを振りかけ、浸出したシロップで煮る。硬いパルプをブレンダーで滑らかに砕き、さらに煮詰め、レモン汁100gを加え熱いうちにシリコン型に詰める。甘く酸っぱく、何よりも舌の奥に残る濃い香りと味がマルメロの本領。粗い繊維感も他の果実にはない魅力の一つ。身近で魅力的な果実だ。お試しを。
1070 マルメロ完熟 投稿日時: 2020年11月17日 投稿者: nizaemon マルメロが盛大に実った。黄金色輝く面構えとその芳香は、熱帯の果実のとろける旨さを想像させる。だがその味は酸っぱくそのうえ渋く食感は熟したおが屑という感じ。噛みついて前歯を痛めるカリン(花梨)の実ほど暴力的ではないが、どうしてくれようこのマルメロ。しかし、手を加えるととことん濃厚で個性的な味のスイーツに大化けしてくれる。
1069 雪の朝のリンゴ・フジ 投稿日時: 2020年11月15日 投稿者: nizaemon 11月10日、初雪の白さも眩しいが赤く輝くフジリンゴも目に沁みる。私の庭ではいつもこの季節まで収穫しない。樹に着いたままで-2度くらいまでは凍らないようだ。裏庭の30年を超した樹も沢山の実を付けるが、10年の若木も30個ほどの実を付けた。色、形は店先のものより見劣りするが、蜜の入った我が家のリンゴ、味では負けない。
1068 クリのペースト 投稿日時: 2020年10月21日 投稿者: nizaemon 家のそばにクリの大樹があり、数十個収穫しマロンペーストを作った。40分ボイル、そのまま冷えるまで放置し、半割りにしスプーンでクリッとこそげ取る。ミルクを加えて練り多めのバターを加えて完了。渋皮は殻に残る簡単作業。ラム酒で香りを付けてアイスクリームのお供に。ケーキではモンブラン風にも。バターが入って日持ちもするし、応用はお好み次第。秋の旨みを召し上がれ。
1065 2020年の梅仕事 投稿日時: 2020年9月11日 投稿者: nizaemon 7月28日に収穫した豊後ウメ、9㎏を外割15%、1.3㎏の天日塩で40日間塩漬けをした。9月6日から笊に並べて三日三晩の天日干し。梅酢も甕の中で旨みを増す。今年の甕も洗って並び、役者が揃った。 盛んだったノウゼンカズラの花はもう無いが、同じ色のナスタチウムはまだ残る。夏も終わり、秋の気配の昭和新山、有珠山が肩を並べる。昨年の梅干しは一年経っておいしくなった。
1062 Blackcurrant Jam 投稿日時: 2020年8月2日 投稿者: nizaemon 熟したブラックカラント4.3㎏をジャム用の銅鍋で煮込む。鍋の中の実をマッシャーで潰し、汁気が出たところでグラニュー糖を外割り50%(材料1㎏に対し500g)加え加熱する。沸騰近くなったらハンドブレンダーで固形分を細かに砕き滑らかにする。見事な赤紫色となり、あとは必要に応じて木べらで攪拌しながら煮込むだけ。アイスクリームや粘性のあるヨーグルトと相性が良い。
1061 ブラックカラント 投稿日時: 2020年8月2日 投稿者: nizaemon ベリー類の収穫の季節だ。ハスカップ、ラズベリーに続いてブラックカラントが熟した。Blackcurrant=クロスグリ。フランスではCassis で、カシスの名の方が知られ、通りが良い。生食は甘酸っぱく独特な野生臭がある。5株から4.3㎏の収穫があった。成分を声高に吹聴した売らんかなの商品があるけれど、それよりもこのジャムやシロップの美味しさと赤紫の美しさは格別だ。
1060 ジューンベリー 投稿日時: 2020年7月10日 投稿者: nizaemon Juneberry は6月の樹の実。北海道では7月だ。少し前、やや長めの白い花弁が6月の風に揺れ爽やかだった。樹形が良く、新緑、黄葉、我家のシンボルツリーとなってくれた。今年は紫色に熟れたのを摘みとり、ジャムにする。種子はさほど気にならない。20%の砂糖を加え、少し潰して10分ほど煮る。簡単なのが強みだ。たっぷりとした食味と濃い紅色はアイスクリームと相性が良い。