1122 今朝の有珠山 投稿日時: 2022年12月10日 投稿者: nizaemon サクランボの古木に霧氷が付いて朝日に輝いている。気温は-6℃。昨夜は風が無く、壮瞥の盆地には霧が溜まっていた。夜10時、薄霧を通して有珠山の上にひとつ光る星を見つけた。地球の兄弟星の木星だった。無音の夜更けと霧と惑星。良い時間の中に住んでいると思った。 そしてこの明るい、凛とした朝。この樹は六十歳くらいか。六月末には赤い実を付ける。いい町だ。
1121 雪雲の有珠山 投稿日時: 2022年12月8日 投稿者: nizaemon 次々と日本海から雪雲がやってきて、終日降ったり晴れたり。大陸の高気圧からの北西の風はすっかり冬型。夕方4時、雪雲に夕日が映えて新山のドームが浮きあがった。いつもの冬の有珠山の冬景色だ。今年の冬はどうなのだろう。どんな春を迎えるのだろう。噴火などのない平穏な有珠山の冬であってほしい。このコロナ禍の最中にあっての、寒さの中の避難生活は誰しもが嫌だ。
1120 ツバキ一輪 投稿日時: 2022年11月19日 投稿者: nizaemon 酒田から象潟へ奥の細道をたどる旅の途中、芭蕉翁も通ったという崖の上の道で拾った丸い種子。実生で育て数年庭に出したが寒さに耐えきれず枯死寸前で室内へ。8年目でやっと小さな花を一輪付けた温室育ち。知っている豪奢な花ではないがいとおしい。青森夏泊半島の海岸近くにある北限のツバキ林は立派だった。道南でも厳しい寒さが無い地域なら何とか庭でも楽しめるのだろう。
1119 昭和新山噴火遺構 投稿日時: 2022年11月15日 投稿者: nizaemon カラマツが黄金色になり屋根山の樹々も葉を落とした。樹木の位置から昭和新山誕生前のかつての生活の場所がうかがえる。◎印は旧国鉄胆振線の遺構で鉄路を支えた橋梁が残っている。〇印は旧フカバ集落があった場所でコンクリートの支柱や土台が見つかった。噴火の収束は1945年、その後有珠山は1977年、2000年に噴火した。平時から緊急時への移行は速やかにできるだろうか。
1118 ドロバチ sp. の砦 投稿日時: 2022年10月27日 投稿者: nizaemon 庭石の側面に長径10cm位の巣穴を見つけた。石に同化していて、オカリナの穴にも見えるし断崖に築かれた古代プエブロの住居のようでもある。穴は羽化した抜け跡で、一匹分の居室に繋がり、親蜂が捕獲した生餌を食べながら成長する。竹筒に住みつく「管住性」のドロバチ類はよく見かけるが、これは見事な団地住まいだ。そういえばこの夏、ご先祖様の墓石の窪みにもあったっけ。
1117 名残りの一房 投稿日時: 2022年10月25日 投稿者: nizaemon 玄関わきのブドウ「ポートランド」が今年もたっぷりと実を付けてくれた。収穫は一月も前だったのだが、葉の陰に隠れて、いくつもの小さな房が残っていた。甘く爽やか味と、独特な風味(フォクシー香)が好きで十年も前に植えたものだ。今朝は氷点近くまで気温が下がり、草地は霜で真っ白だった。今日はこの冷えた一房。10粒ほどだが、円熟にして濃厚な、極上の一房が食べられる。
1115 イタリアトマトのソース 投稿日時: 2022年9月30日 投稿者: nizaemon 充実したトマト、イタリアトマトがまた手に入った。早速トマトソースを作る。オイルにガーリックの香りを移しタマネギみじん切りをソテー。水気の少ない果肉を潰しながら加熱し、天日塩、ハーブミックスのエルブドプロバンスと裏庭の唐辛子を加え煮詰める。まろやかで濃厚、芳醇な赤いソースの出来上がり。ひと味個性を加えると、パスタに、肉料理に、中華、和風に、縦横無尽。
1114 突然ですが 投稿日時: 2022年9月18日 投稿者: nizaemon 隣町、豊浦町産という白ナスとトマトを頂いた。それと我家のクッキングアップル、ブラムリー。白ナスはよく知られていて、炒め物でおいしいが当地ではまれ。稜をもち存在感のあるトマトは濃厚な果肉のイタリア品種。扁平なリンゴ Bramley は熱をかけるとホロリと溶けるイギリス種。食の新情報も世界中でシャッフルされて更新中。時代は食から変わるのかも。
1113 大夕焼 投稿日時: 2022年9月3日 投稿者: nizaemon このところ雨が多く大気が澄んで空一面の茜色。左に昭和新山、中央は有珠山。こちらの真西からぐるっと.東までが赤く染まっている。黒く沈み込む大地と、地球のあちらまで続くであろう上層の雲の色。己の魂を引っさらってゆきそうな。 大夕焼(おおゆやけ)は夏の季語。北海道はとっくに秋に入っているが、今年一番のゆうやけで、まあいいか。「大夕焼今日一日は我にあり」仁左
1112 鬼っ子といわれて 投稿日時: 2022年8月17日 投稿者: nizaemon 棘だらけで目の仇にされているアメリカオニアザミ。出自はヨーロッパ。人類の活動に従って世界に分布を拡げた。今ある自然は侵略と撹乱の末にできた。このアザミに罪はない。生態系被害防止外来種とは勝手な言いがかりだ。二次草原、都市環境、自然災害の荒廃地に生きるニッチを見つけた。森には生えない。切り倒し綿毛をほぐして火を付けたら「ボン」と爆発した。怒っている。