1136 スズバチ

スズバチ家の外壁を覆っていたツタを取り払ったら、スズバチの巣があった。暑さの続くなか、ギボウシの葉にたまった水滴を口に含んでは、むき出しになった巣を濡らしている。中の産室には数匹の幼虫がいるはずだ。巣を守り、餌を運ぶ。私の頭上を飛び越した瞬間、スズメの羽音がして二つの影が交差した。まさか。スズメに殺られたか。生き物の世界には妥協がない。みな必死に生きている。

1134 オオウバユリ

オオウバユリブログ1132から40日経った。花茎が立ち上がり若葉色だった葉も厚さを増し盛大な一株となった。10年前、山道で採取した数株が庭のあちこちに出現。たくさんの種子が落ちるが、発芽の条件や機序はわからない。庭での絶好の位置を得たこの一株。思慮深い老庭師ヘルマン・ヘッセ曰く「庭から希望と安息が得られる。自分の庭と植物には責任を持たねばならない」 見守ってゆこう。

1133 リンゴの樹の上で

樹の上のキツネ早朝、ここを縄張りにしているキタキツネを台所から見ていたら、何を考えたのだろう、3mもあるリンゴの樹の天辺までするすると登ってしまった。まもなく登場したのがハシボソガラス。いつもは地上でお互いの縄張りを主張しあっているが、今回は半分カラスの領域。ぼーっと見ている私を含めて「こいつら、何を考えているのやら」。若葉が萌えるころ、いろいろあるね。

1132 オオウバユリ

オオウバユリ昨年は小さな株だったオオウバユリが見事な葉を広げてくれた。スイセンとシバザクラそしてこの偉丈夫。ギボウシに負けない存在感。もう少しすると花穂を1mも立ち上げて大ぶりな薄緑の花を10個くらいつけてくれるし、晩秋には立派な蒴果をつける(2011年10月25日のブログを見てください)。派手過ぎず手間もかからず、北国のナチュラルガーデンには必須のアイテムと思っている。

1131 大物確保

トガリアミガサタケ裏庭では毎年20個位のトガリアミガサタケが手に入る。サクランボの古株との繋がりらしい。今年は思いがけずこんな大物が手に入った。私が腰かけた切り株の近く、左足のあたり。 見つけた順に半分に割り竹ざるの上で乾燥させる。 シチューに入れようか、パスタに使おうか。ブイヨンとクリームのモリーユソースにした鶏肉のソテーは旨そうだ。キノコは季節の賜物。ありがとう。

1130 イシガレイを頂いた

イシガレイ海釣りの名人からイシガレイが届いた。まだ口をパクパクさせている。さっそく皮の石部分をそぎ取り、煮つけ用に切り分けた。大きい45cmのは刺身とソテー用の4枚のフィレに。この地では7、8種類のカレイが釣れる。釣り方も季節によって違う。味や食べ方も、大きさや釣れる時期によって異なる。そのあたりは道民の知恵。北海道はカレイの形でカレイ王国だ。ごちそうさま。

1129 山頂の雪

有珠山山頂の雪4月27日、よく晴れて春の陽がまぶしい。窓越しの有珠山山頂の残り雪がもうすぐなくなる。「てっぺんの雪がなくなったらもう何を植えてもよい」と農家の人から教わった。我が家の梅も満開。地面は水仙が彩る。ツグミ、ムクドリたちが枯葉の下を探っている。サクランボの蕾も膨らんできた。恒例のGWの花市が開かれる。今年は何を買いそろえようか。家の庭は一気に花開く。

1127 カメムシの春

カメムシの春三方に窓のある陽当たりのよい鉢植えのシェフレラに、カメムシが2匹。ヒメツノカメムシの仲間らしい。北国には普通の種類で、臭いのために目の敵にされているが、このようなめぐり逢いはホッとする。外はまだ光だけの春。四月中旬になると気の早いクジャクチョウやキベリタテハが飛び回るから、その頃になったら外に出してやろう。燻製機の中のオツネントンボも一緒にだ。

1126 冬越しトンボ

オツネんトンボ裏庭の果樹のわきに建てたスモークボックス。開けてみて驚いた。オツネントンボが扉の裏に群がって垂れ下がっていた。庫内も含めて70-80匹。遅霜のころ、枯草の上でよく見かけたが、いつの間にこんな燻り臭いところに潜り込んだのだろう。湿り気がありたまには暖かい陽も当たる。その身になって考えるとここは絶好のシェルターなのかも。春の暖かい日に扉を開けてやらなくては。

1125 吹雪の朝

吹雪の朝日本全土が‐40℃の高気圧から流れ出す寒気に覆われ、ニュースは豪雪、水道管凍結に注意との警報。ここ壮瞥も一夜明けて‐12℃の風景はこのとおり。降雪量は10㎝くらいだったが、日本海側は大変だろう。居間の窓に吹きついた雪にはどういうわけかバラの花模様の塊がいくつも張り付いていた。ムーミントロールの友達、冷気を纏い回りを凍らせる寂しい妖精、モランが通ったか。