野生のサンショウの実が色づいた。この魅力的な植物、サンショウは北海道南部が北限。天日で乾かし黒い種子を取り除くと、鮮烈な味と香り「麻辣」の「麻」となる。中華、それも四川の料理には欠かせない。うなぎの蒲焼用のサンショウの粉を使ったが全然だめ。初夏の緑色の実のシャープな味、秋の乾した皮の噛みつく味覚は、身体と脳味噌をシビレさせる。極上の野生の恵みだ。
951 秋の色
950 洞爺湖饅頭島
949 瀧不動尊・神輿渡御
948 キタコブシの種子
947 マタタビ
946 昭和新山西面
945 半月とドロノキ
944 シダクロスズメバチ
943 北海道胆振東部地震
地震から一週間が過ぎた。亡くなった方は41人となった。震源地の土地や家屋の破壊の爪痕は深く、厚真町7か所に開設された避難書には950人が不便な生活をしているという。北海道全域の停電は徐々に回復しているが、被災地ではまだ復旧せず、報道によると、最大火力発電所(厚真発電所)の全面復旧は11月以降だという。
全道的に食品の流通も滞って、パン、ミルク、食品類が店から姿を消した。生産がすべて電力に頼っているからだ。搾乳ができず、乳房炎をおこす乳牛も多かったと聞く。停電により、テレビ、ネットによる情報も入らず、北海道全域で電気が通るまでの数日、震源地の実情がわからないままだった。首都圏からの見舞いや励ましがあって、とても嬉しかったが、地震の全体像を掴めぬままの受け答えとならざるを得なかった。
この地震が厳冬期だったらどうだったのだろう。日常からの災害への対応を真剣に考えねばならない。