1093 ズッキーニの収穫

ズッキーニの収穫裏庭のハーブ畑の角、はびこったミントを退治したら座布団2枚分の空き地ができた。たっぷりと堆肥を混ぜて耕し、苗を植えてふた月。盛大に葉を広げた中からの初収穫。蔓を持たないカボチャだから育てやすく、ありがたい野菜だ。煮物やマリネにも使えるし、肉やチーズとの相性もいい。一皿の色取りを考えてこの色を選んだのは正解だった。成長が早いので支柱、追肥が必要だ。

1092 ヒメマス・塩乾し

ヒメマス・潮乾し洞爺湖畔に住む釣名人から塩をしたヒメマス(=チップ)を「これは美味しいよ」と頂いた。身が締まった分、味は豊穣さを増し、マス特有の香りも濃縮されていて、食べきる前に慌てて写真に撮った。 知里真志保・分類アイヌ語辞典動物編(1962)によると、kapatchep (ka-pat-chep カパッチェプ) [ kapar (うすい) chep (魚) ] 注、ヤマベ(ヤマメ)に比べれば扁平だと。とある。

1091 コウリンタンポポ

コウリンタンポポ裏庭の果樹の下草に盛大に花を開いたコウリンタンポポ ヨーロッパ原産で、北海道でも急激に広げている外来の野草だ。在来の生態系等へ影響を与えるとして防除対策の必要性がある外来種に指定されているが、どうなんだろう。生態系に広がった野生生物の駆逐はまず困難である。億年単位で、そのようにして生き物たちは勢力を広げながら現在の自然の姿を作ってきたのだ。

1090 ルバーブのジャム

1090 ルバーブのジャムルバーブの花穂が立ち上がり白い花を付けた。根元の大きな葉柄をジャムにする。葉をとり、束ねてざくざくと刻む。実に扱い易い素材だ。写真の量で500g。半量250gの砂糖をまぶして一晩おくと汁が滲みだすのでそのまま加熱、20分もすればジャムとなる。とんがった酸味を持たず、穏やかで滋味深い味は極上の一品。北の大地の定番、ルバーブパイもお薦めの贅沢だ。お試しあれ。

1089 エゾギンチャクガイ

エゾギンチャクエゾギンチャクガイ。魚屋の店頭で見るのは初めてだ。ホタテなどのイタヤガイ科 Pectinidaeに属し、旨さと収穫量で北の海を席捲するホタテガイを筆頭にヒオウギガイ、アカザラガイ、イタヤガイなどが日本各地で少量が利用されている。小さいが貝柱とだしが出るのが身上。名は巾着袋に由来するが、北海道の海の民たちは殻の畝の筋張った形からババノテ(婆の手)と呼んでいた。

1088 トガリアミガサタケ

トガリアミガサタケこの季節、ゴールデンウイーク前後には決まって顔を出すこのキノコ。我が家の古いサクランボの根に菌糸がかかわっているらしく、毎年数十個の収穫がある。今年はこれだけ。いくら探しても見つからない。寂しい限りだ。二つ割にして陽に晒して乾す。フランスやイタリアキノコ料理の定番のモリーユの仲間で香りもよい、はずなのだが、今年のは香りも薄い。味が気になる。

1087 妖精エゾエンゴサク

妖精エゾエンゴサク林床の植物たち葉が盛大に葉を成長させる前に、フクジュソウ、カタクリなどの花が咲く。春の妖精、スプリングエフェメラルと呼ばれる花たちだ。その中でもひときわ目につくのがエゾエンゴサクの小さな青い花。まだ明けやらぬ空の色。水色の薄衣をまとった天女。氷上で舞うスケートの華麗な踊り手か。落ち葉と一緒に踏みつけでもしたらどうしよう。樹々の葉が茂るまでの宝物。

1086 奥新山沼

奥新山沼この冬は雪が多く、今年の奥新山沼はたっぷりの水量だった。今回はこの沼ができるきっかけとなった旧国道泉公園線近くの沢筋や畑地の断層や亀裂を確認することだった。ボックスカルバートのまだ埋設されたままの部分と持ちあげられ露出したものとの対比から変動の激しさが伝わってきた。落ち込んだ地形は山城の空堀状で通過が大変だった。見通しの良いこの時期だけの小さな探検。

1085 狐岬からの羊蹄山

狐崎からの羊蹄山湖岸を一周する道路から100m、緩い藪を登り、狐岬の上に出た。湖面から30m、溶結凝灰岩の節理の断崖の真上だ。この岬についてはブログ975(狐岬)、240(岩壁の履歴)、175(風に吹かれて)を読んでほしい。岬の両側から回り込む踏み分け道があって、先端の崖下に出られる。今は木の芽も硬いが、まもなく羊蹄を望めなくなる。新緑の頃、この下の水際に立とうと心に決めた。

1084 浅い春

洞爺湖・浅い春遅れて降った雪はまだ残っていて、春が近いと思っていたのに洞爺湖には冷たい風が吹いている。羊蹄が白く輝いている。光の春はすでにやってきているのだ。今期の冬の釣はあと半月だ。釣果はどうだったのか。この風景が柔らかな緑に包まれ、草花が一斉に咲き始めるのはあと二か月先だ。心騒ぐ春を心に描きながら、野生とつき合うプランをゆっくりと練るのも悪くはない。