313 めげない

ハクサンシャクナゲシャクナゲが寒さに耐えることに心底感動する。いまはまだ寒さも始まったばかりで、葉には深いオリーブグリーンが残っていて、どこか冬を眠る命を感じさせる。2月の厳冬期になると葉は干からび黒く煤け、握るとハラハラと崩れてしまいそうになり、寒風にさらされている様子は見ている方がつらくなる。しかし4月になってやわらかな陽をあびると葉は再び蘇り、新芽は伸び花芽は膨らむ。いったいこの強さは何なのだろう。