940 台風一過 投稿日時: 2018年9月5日 投稿者: nizaemon 台風21号は深夜から未明まで荒れ、朝はいつもの通り爽やかだった。この3年、今年こそは、と頑張ったがとても残念。孫に数えてもらったら、582個。3年続けてのことだ。専業の果樹園では数百本単位の密植で、風当りの弱い内側はそれ程落ちてはいなかった。風通しが良すぎても良くないと、今知った。整枝や剪定、施肥、防除。長年の経験と確かな愛情がものを言う世界だ。脱帽。
939 台風に備えて 投稿日時: 2018年9月4日 投稿者: nizaemon 台風21号は紀伊水道を北上中で950hPa。日本海に抜け、北海道南部に近づくのは今日の深夜。昨年の台風18号では600個リンゴが落とされた。一昨年の迷走台風では800個だった。刻々と変化するレーダ画像と台風情報を確認しながら、モモ、早生リンゴとスモモだけは収穫した。我が家は裏庭だけのことだが、この町に広がる、数百本、数千本を有する果樹園は大変だろう。
938 アカヤマドリ 投稿日時: 2018年9月2日 投稿者: nizaemon 傘の径10㎝程の成菌。すでに色といい周辺のひび割れといい存在感は他に類を見ない。成熟すると傘は20㎝にもなり、黄色と樺色の縦縞はいよいよ凄みを増して、ルイス・キャロルの原画の笑うチシャ猫が彩色されて出てきたようで、突然出会うと驚いてしまう。図鑑には「可食」とあり、「おいしい」との評価もあるが、迫力に負けてなかなか手が出ない。ピクルスでも作ろうか。
937 遣らずぶったくり 投稿日時: 2018年8月31日 投稿者: nizaemon ミルク色のこの花の名前、分りますか。茂った灌木の葉の中から、ひときわ目を引くタラノキの複総状花。晴れた日にはたくさんの昆虫たちが集まります。春の林は透けて道端の柔らかな新芽はよく目立ち、小さな芽まで摘み取られます。春は心が痛みます。美味しいのは分かるけど、茂る葉や花には心を向けず、膨らんだ命を片端から奪い去るなんて、やらずぶったくりというものだ。
929 大きなクリの樹の下で 投稿日時: 2018年8月7日 投稿者: nizaemon この町にはクリの樹が多く、農家の裏庭に堂々たる老木が枝を広げている。クリーム色の雄花が樹を覆い尽くして、クリの花の季節になったと横を通りながらふくよかな香りを楽しんでいたが、今見るとすでに雄花は色を失い、花序の基部につく雌花はすでに小さなクリとなっていた。秋、クリの樹の下で、子供と一緒に実を拾う若いお母さんなどを見ると、満ち足りた感じがわいてくる。
928 ストロー・Straw 投稿日時: 2018年8月3日 投稿者: nizaemon 麦秋のシメは、この麦刈りの終わった黄金色の麦畑。向うに有珠山(左)と昭和新山(右)。いま、プラスティックのストローから紙のストローへと見直されているのだとか。そんなことでは無いでしょう。使い捨てプラスティック全体が問題でしょう。本来、ストローとは麦わらのこと。壮瞥町自慢のリンゴジュースを近所の小麦畑の麦わらストローで飲んでみた。美味しかったね。大地の味がしたよ。
919 ジューンベリー 投稿日時: 2018年7月10日 投稿者: nizaemon 庭先のジューンベリー(June-berry)、日本名では「アメリカ采振り木」で、白い采配を思わせる花が咲き、その上美味しい赤い実がなる。通りすがりに摘まんで口に運んだリ、ジャムにしたり。絵にかいたような立派な種子があるのだが気にならないのがありがたい。このところ居ついているコムクドリの小さな群れが次々やって来ては丸呑みしている。手ごろな大きさなのだろう。
915 だまし絵 投稿日時: 2018年6月26日 投稿者: nizaemon 庭のすぐ近くで野太いドラミング。台風で中程の折れたクリの大木に何かがいる。目を凝らしたが、音の方向は判るが、ちらつく形が定かではない。振り返ってくれた眼でアカゲラと判明した。後頭部の紅色は茂みに溶け込んでいた。木洩れ陽模様の一張羅が、だまし絵を完成させていたのだ。もうすぐクリの花の季節。長い穂状の雄花が見える。秋の豊饒を促す暑い夏はもうすぐそこだ。
913 クズの勢い 投稿日時: 2018年6月19日 投稿者: nizaemon アルトリ岬近くの海に面した斜面から、大量のクズの根茎が見つかった。暖地のものにはかなわないが、径10㎝近いのもあった。葛澱粉、葛布で知られていたが、今では高速道、鉄道敷、樹木への害が深刻だ。道央が北限だったが、さらに北上中とも聞く。ヨーロッパのイタドリ同様、北米では日本から持ち込まれたクズの処置に悩んでいる。人類の生活圏の拡大に伴う生態系の撹乱は留まるところを知らない。
902 クワの実 投稿日時: 2018年5月27日 投稿者: nizaemon 相模川中流の土手を歩いていたら、足元一面、クワの実が落ちていた。手を伸ばして枝をひき寄せる間にも柔かい実は落ちる。この地方は昔から養蚕が盛んだった。店にも出ず保存もきかないから、懐かしい味をと思っても通りすがりに摘み取って食べるしか手はない。ほのかに甘く、ジャムにすると鮮やかな紫色と、種子の感触が個性的だ。ヨーグルトやアイスクリームとベストマッチ。マルベリーの名で流通している。