1090 ルバーブのジャム

1090 ルバーブのジャムルバーブの花穂が立ち上がり白い花を付けた。根元の大きな葉柄をジャムにする。葉をとり、束ねてざくざくと刻む。実に扱い易い素材だ。写真の量で500g。半量250gの砂糖をまぶして一晩おくと汁が滲みだすのでそのまま加熱、20分もすればジャムとなる。とんがった酸味を持たず、穏やかで滋味深い味は極上の一品。北の大地の定番、ルバーブパイもお薦めの贅沢だ。お試しあれ。

1089 エゾギンチャクガイ

エゾギンチャクエゾギンチャクガイ。魚屋の店頭で見るのは初めてだ。ホタテなどのイタヤガイ科 Pectinidaeに属し、旨さと収穫量で北の海を席捲するホタテガイを筆頭にヒオウギガイ、アカザラガイ、イタヤガイなどが日本各地で少量が利用されている。小さいが貝柱とだしが出るのが身上。名は巾着袋に由来するが、北海道の海の民たちは殻の畝の筋張った形からババノテ(婆の手)と呼んでいた。

1088 トガリアミガサタケ

トガリアミガサタケこの季節、ゴールデンウイーク前後には決まって顔を出すこのキノコ。我が家の古いサクランボの根に菌糸がかかわっているらしく、毎年数十個の収穫がある。今年はこれだけ。いくら探しても見つからない。寂しい限りだ。二つ割にして陽に晒して乾す。フランスやイタリアキノコ料理の定番のモリーユの仲間で香りもよい、はずなのだが、今年のは香りも薄い。味が気になる。

1084 浅い春

洞爺湖・浅い春遅れて降った雪はまだ残っていて、春が近いと思っていたのに洞爺湖には冷たい風が吹いている。羊蹄が白く輝いている。光の春はすでにやってきているのだ。今期の冬の釣はあと半月だ。釣果はどうだったのか。この風景が柔らかな緑に包まれ、草花が一斉に咲き始めるのはあと二か月先だ。心騒ぐ春を心に描きながら、野生とつき合うプランをゆっくりと練るのも悪くはない。

1083 溢れる雲海

雲海朝の気温は4℃、暖かい日となるようだ。洞爺湖を覆っていた雲海が壮瞥の町に流れ落ちている。有珠山の火山性地震は落付いたようだ。有難い。しかし自然は想定外が当たり前。心を引き締めてこの山と向き合わねばならない。明るい春がやってくるだろう。まもなくリンゴの樹の剪定作業が始まる。我々のいのちや生活、美しい風景、すべてを載せて季節はめぐる。

1082 有珠山は生きている

生きている有珠山雪が残る有珠山のドームと手前の昭和新山の二つのドーム。良い画角だ。だが3月9日午前9時から火口の深い場所を震源とする火山性地震が増加し、9日179回、10日148回、11日2回と発表された。地下の火山ガスや熱水などの動きを示す火山性微動は観測されていない。わずかな傾斜変動を観測した後は、特に変化は確認されていないというが、噴火へ進まねば良いがと不安でならない。

1081 有珠山・春の雪

有珠山・春の雪春が近いと思っていたら、3月になったとたん発達した低気圧で細かい湿った雪が降り続き、3日の風景はこうだ。南の花のニュースも聞かれるのに、昭和新山、有珠山はたっぷりと雪に覆われた。今日、4日は暖かく穏やか、明日は一気に10℃近くまで上昇するという。それから春へ向かうのか。ここは北国だから、春を待つ一喜一憂は毎度のことだが、それにしても春が待ち遠しい。

1080 深海魚・ゲンゲ

深海魚・ゲンゲ友人が白老近くの市場で買ったとゲンゲを届けてくれた。何にし負うゲンゲ科、すべて深海魚族で魚好きを自負する者として食指が動く。名前は知っていたが俎上に載せるのは初めて。醤油につけ脱水を図ったが身は締まらない。片栗粉にパン粉を合わせカリッと揚げたが、中身は正体不明の柔らかさ。味も香りも伝わってこなかった。この魚の本場、富山の食膳に倣うしか手は無いか。

1076 輝く有珠山

輝く有珠山年が明けて2日。窓からの2021年の有珠山。澄んだ大気、朝の光に有珠山と手前の昭和新山が手に取るようだ。一夜にして視力が格段に良くなったように思える。素直な気持ちで自然と関わって行けるのがありがたい。遠くには厚い雪雲。日本海側からは大雪のニュースが入ってきた。昨年は疫病の話でいっぱいだった。今年はこの青空のように明るい年でありますように。

1075 冷凍ブロッコリー

冷凍ブロッコリー雪の中の旨そうなブロッコリー。雪の畑の採り残しがいくつも顔を出していた。食べられるかなと手を伸ばした。触感は冷凍野菜が少し崩れたようにもろい。その上、この足跡はキタキツネのものか。キツネの食べ残し、いや、もしおしっこがかかっていたとしたら、話は違う。しかし、キツネと食べ物で競合し、分かち合う、そのようなあたりが丁度良いのかも。北の大地の食べ物の話。