616 新しい顔

フクジュソウ裏庭のリンゴの樹の下の根雪に円い土の輪が開いて、今年もフクジュソウの蕾が顔を出しました。我が家の今年初めての花です。数えたら五個、まだ雪の下にもあるかな。あと、二日もするとパッと金色に光輝くパラボナの曲面が見られるのだが、こうやって顔を出してくれた辺りが何とも嬉しい。ことしの庭の花たちの先駆けだ。どんな庭が出来上がるのだろう。

615 壮瞥シードル

壮瞥シードル我が家の小さなパーティで「Cidre de sobetsu」がお目見え。この町特産のリンゴ100%、アルコール5%の軽いお酒だ。アペリティフには丁度良い。今考えているお似合いのレシピは、壮瞥特産のシロハナマメとサクラマスのマリネ。大きくふくよかな白いハナマメと、薄塩で締めた今が旬で色の乗ったサクラマスを半日マリネする。メインディッシュは奥洞爺牛にするか。いかが?

614 カラスの下着

ハシボソガラス冷たい北西の風が吹きつけて、ハシボソガラスの胸の羽毛が、一瞬のことですが分かれました。灰色の軟らかそうな綿毛が見えました。伊達紋別港のカラスです。後ろのテトラポッドの雪の白さには負けますが、青みがかった黒く艶やかな羽根の下はグレイのダウンの下着でした。嘴には雪が、脚の爪には氷がついています。寒くはないのですか。

611 きのうの今日

吹雪昨日は遠くに光る輝く山を見た。今朝は猛烈な吹雪。窓枠も雪が張り付いている。明け方、風の音で目が覚めた。朝食中に家の前で一台スタックして手伝いに出た。吹溜りができて人も歩けない。今年は雪が少ないうちに季節もあいまいにうつろうか、と思っていたが何とかけじめが付きそうだ。

610 白い山なみ

オロフレ、ホロホロ春が近いとみて、樹の芽の観察に近くの山へ出かけた。私の住む町の向こう側、北北東の方向に白い山なみが見える。右がオロフレ山、左奥がホロホロ山と徳舜瞥山の双耳峰。こんな風景の下に暮らしているなんて、とてもとても嬉しい。砂利道、坂道のある町に住みたいと思っていた。川の流れる町も好きだ。カモメの飛んでいる海の町も好きだ。都会には住みたくない。

609 冬を耐える

カシワカシワの葉が落ちずに冬をやり過ごしている。風と雪の吹きだまるあたりに折り重なって残っていた。春まで残る樺色の葉は遠くからでも目につく。改めて見直すとカシワの生育場所は遍在している様だがその要因が何であるかは私には分からない。種子(丸いドングリ)の生存や散布に秘密があるのか。海岸や川岸の疎林の周辺部、風と日光が良くあたる意外に人里近く。

608 カワラタケ

カワラタケサクランボの古い樹を切り倒し焚き火用に積み上げて置いたら、切り口にカワラタケができていた。40年もたった樹だったから、伐った時にはすでに菌が侵入していたのだと思う。黒くビロードの光沢のある傘の上に今朝の雪が積もっている。

607 今日の昭和新山

昭和新山雪の少ない冬だが昨夜から15㎝くらい積もっていた。だが、日中は6℃位の気温となり、日差しも強かったので半分くらいは融けてしまった。向うの大有珠の溶岩ドームに比べると昭和新山のドームは地熱があって、雪が斑になっている。ドームの手前のトドマツ林辺りの斜面には噴火前、国鉄胆振線が通っており、フカバという名の集落もあった。

606 剪定作業

サクランボ広い果樹園を経営する農家はもう春の作業を始めている。この樹はサクランボ。30年以上の樹だ。7月初め、見事に色を付けた収穫時は雨が大敵で、樹の上はシートが張られる。私の裏庭の樹もそろそろ剪定しなくっては。サクランボは垂直に伸びる枝が強勢となるし、古い短枝に花を付けるので剪定はそれなりに気を使う。まして私は年期が少ないし知識が浅い。

605 二月の雨

昭和新山北海道の二月に雨が降っている。厳冬期なのに。道路の縁には溶けかかった根雪、水溜りには昭和新山も映っている。明日も雨だという。こんなことってなかった。伊豆諸島沖には1032hPaの強い高気圧、そこから沿海州の前線を持つ低気圧に南風が吹き込んでいる。このまま春を迎えるわけではないだろうが。軟らかく湿った風が気持ちよい。ああ、なんということだ