724 矢じりを作った 投稿日時: 2017年1月24日 投稿者: nizaemon 国縫川の硬質頁岩(ブログ670)で尖頭器を作った。この川の源流は分水嶺で、向こうの日本海側の今金町にはピリカ旧石器文化館がある。2万年前の旧石器人にならって、彼らと同じ頁岩で矢じりを作った。道具は右側の糸魚川の海岸で拾った硬い白い石だ。指に傷を作りながら1時間で形はできたが、雪だるまにも跳ね返されるような使えぬ鈍器。旧石器人に弟子入りしなくては。
723 今朝の有珠山 投稿日時: 2017年1月17日 投稿者: nizaemon 1月17日、今朝7:20の有珠山。曙光に染まる有珠山。-8℃。空には月齢18.84の半月が。この1週間居座り続けたシベリヤからの冷え切った寒気の流れ込みが治まって、数日は穏やかな日が続くとのことだ。雪雲や地吹雪から解放されて、背の緊張感がほぐれた感じだ。前のブログ722の噴煙はこの画像の有珠山右肩の方向だった。無事安泰な日が続くとは限らない。剣呑々々。
722 噴煙に見えた 投稿日時: 2017年1月17日 投稿者: nizaemon 1月11日 16:17、ふっと見た瞬間、噴煙に見えた。場所は有珠山の明治新山か洞爺湖温泉の方向だ。湧きあがり方、流れる方向がまさしく噴煙だった。不安を抱えながら雨雲レーダー画像を確認したら、噴火湾の豊浦方向からやってきた雪雲のブロックが有珠山にぶつかっていた。安堵の息をついたが、このくらいの緊張感があってもよいだろう。それにしても冬の避難生活は大変だぞ。
721 ヘーゼルナッツの殻を割る 投稿日時: 2017年1月9日 投稿者: nizaemon 10月に我が家の庭で初めて収穫したヘーゼルナッツ(ブログ688)。殻は大変堅くドングリの比ではない。たどり着いたのがウォーターポンププライヤー。どんなサイズにも対応し、「ナッツ割り」に名前を変更すべき工具だ。10個の殻付きが18.6g、殻を割ると9.3g。ローストは180℃のオーブンで6分。香ばしい香りと歯切れの良い食感で、まさしくチョコレート菓子に好適な素材だ。
717 蘇る月 投稿日時: 2017年1月3日 投稿者: nizaemon 穏やかな新年を迎えた。2017年1月1日、18時27分。三日月が昭和新山ドームに沈む。月の翳りの部分は赤黒く、眩しく輝く三日月の部分と対照的だ。The Old Moon in the New Moon’s Arms 「新しい月に抱かれた古い月 」だ。月は死に月は蘇る。古来から人は月の盈虚の下で生死を繰り返してきた。この観念は日本の縄文をはじめ、中国を含めて世界中に普遍的な太陰的世界観である。
716 氷頭なます 投稿日時: 2016年12月30日 投稿者: nizaemon 飯鮨(ブログ 711)を漬けたシャケの氷頭でなますを作った。古来からの食べ方で、なますは「鱠」で魚、「膾」は鳥や獣の肉に由来する。旧石器、縄文の時代からの北に住む人々の最も重要な動物食であったシャケは、いまだに捨てるところがない。頭の軟骨の氷頭は、コリコリ感が身上だ。酢と味醂と天日塩と薬味。生臭ものが好きな私には、右手の箸が喜ぶとっておきの一品。
715 終わり良ければ 投稿日時: 2016年12月25日 投稿者: nizaemon 町に流れる夕刻4時のチャイムに合わせるように有珠山の空が赤く映えた。このところ荒天続きで、千歳空港ホールでは6000人が配られた毛布で夜を明かしたという。押し詰まってのこの赤さは5分と持たなかったが締めくくりの夕映えなのだろう。今年も数えきれない枚数のシャッターを切ったが、噴火もなく無事に過ぎてゆく有珠山のこの瞬間に感謝し、次の一年間の安泰を願った。
714 北海道小麦粉 投稿日時: 2016年12月20日 投稿者: nizaemon 我家の朝食パン2種。左は道産小麦粉「ゆめちから」「とかち野酵母」仕様の純北海道産。右、日清製粉「パン専用小麦粉」酵母はサフインスタント。粉800g、砂糖30g、バター30g、天日塩15gで24個ずつできる。道産は焼きあがりまで4時間で香りが良いがしんねりむっつりで歯切れが悪い。日清粉は3時間でこんなに膨らみさっくりアッサリ感。どちらが好いか思案の分かれ目。
713 我が町壮瞥 投稿日時: 2016年12月20日 投稿者: nizaemon 明け方はよく冷え込んで空気は透明だ。尾根の向こうの羊蹄山は純白に眩しい。壮瞥は盆地で、内陸の冷えた空気が谷に沿って降りてくるが、雪は少ない。気候の穏やかな果樹の町壮瞥が見える。ベージュの庁舎、その向こうは神社の森と園芸高校。切れ込んだ尾根の向こうは洞爺湖湖畔。手前に広がるトマトのハウスと秋蒔きの小麦畑。どうです、湖畔の風景を説明せずとも素敵な町でしょう。一年を締めくくる冬景色。
712 北の砂糖 投稿日時: 2016年12月19日 投稿者: nizaemon 大地は薄雪、薄氷で覆われ、雪雲も製糖工場の吐きだす蒸気も強い北西の風で吹き流されている。白い蒸気はビート(甜菜)から砂糖を蒸留する冬にだけ働く工場。毎年の冬景色だ。前身は紋鼈製糖所で現在日本一の生産量だという。白い人参のような根は1個600〜1200gに肥大し、14〜20%程度のショ糖を蓄えるから150g、コーヒー茶碗山盛りいっぱいの蔗糖が採れる計算となる。