有珠山は眺める場所により姿を変える。今日はこの山の新しい顔を見つけた。洞爺湖町の大磯新港からの山頂部西面だ。東外輪越しに見る小有珠(557m)。奥は1977年噴火の後に隆起したオガリ山(672m)だ。小有珠は1662年の噴火再開以降、たびたび有珠山噴火の主役となり、形を変えながら現在に至っている。その向こう側には I (アイ)火口と銀沼火口が今でも噴気を上げている。
明るい冬の空、マガンの群れが低く飛んでいる。畑、里山、街の上をいくども旋回し、やがて丘陵の陰に消えた。大きな鳥だ。翼の色が濃く胴が太い。ただ者ではないその力量感に打たれ、カメラを手にしたまま呆然と眼で追っていた。生き物の群れが持つ存在感は、私の心を揺さぶり、かつ覚醒させる。置いて行かないでくれ。 鳥たちは過去を顧みない。(伊達市館山 2020 JAN 22)
我が家のブラムリーは矮性台木仕立ての4年目。イギリス由来の扁平なクッキングアップルだ。Royal Horticultural Society(英国王立園芸協会)刊の The English Apple. Rosanne Sanders 1988 には、122種の詳細な解説・油彩挿絵とともに「200年の伝統をもち、1883年の王立園芸協会博覧会で1等賞を得た、最も広く栽培されているイギリスの日常的料理用りんご」とある。