1021 秋色昭和新山

昭和新山ブログ1019の逆方向からの昭和新山。こちら側からは屋根山から突き出る山頂ドームが良くわかる。山頂はせりあがった、やや灰色がかったデイサイト質の溶岩だが、上に乗っていた土壌を焼成したため、煉瓦色に見える。75年前の新山誕生時には海抜406.7mとされたが、現在の地理院地形図では398mとなっている。麓から始まった植生の回復は頂上付近にまで達している。

1019 新山沼の黄葉

新山沼晩秋、湖面に昭和新山の円い屋根山が映っている。斜面上部の白く見えるのは葉を落としたドロノキを中心とした林。その下の黄葉はカラマツだ。手前の数本のポプラの向こうに灰色に見えるドロノキの林冠も見えている。この沼は1944年の昭和新山の噴火で遮られた壮瞥川の溢水の名残りだ。屋根山の膨らんだ右奥部分に山頂ドームが辛うじて透けて見える。お分かりになるだろうか。

1018 カシワとミズナラ

 カシワとミズナラ昭和新山の麓で、隣り合うカシワとミズナラを見つけた。群落を作る傾向のあるカシワの葉縁は波状で、春の萌芽の季節まで葉を落とさない(写真左側)。堅果(ドングリ)を量産するミズナラの葉は鋸歯状で間もなく全ての落とす(写真右側)。晩秋の林に色づく Quercus(コナラ属)2種。凍てつく寒気と吹雪の中で、それぞれ遠目にも異なる生き方で、あと数か月後の春を待つ。

1014 今年のウメ仕事

梅仕事庭に一本ある豊後梅がたっぷりと実を付けてくれた。7月29日、収量18㎏。外割り15%の天日塩で一月程漬け込んだ。今日はウメ酢からとりだして笊に載せ、三日間の天日干し。毎日一回、一つずつを裏返し、色もほんのり赤みを増してその分旨み乗ってくる。今日は本命の漬け込みだ。大きな甕に一段ずつガーゼに包むように漬け込んでゆく。最後に梅酢を振りかけて梅仕事は終了。

本州に比べると一月遅れのウメ仕事だが、あとは最低一年寝かせてゆっくり味わうのは同じこと。3年目位が一番美味しく滋味を増す。ふくよかに熟成した梅干しが、芳醇で濃厚な梅酢の蜜を滴らせ、ガーゼの褥に包まれて取りだされる日が目に浮かぶ。

1013 新じゃがの季節

新じゃがジャガイモが好きで、どちらかというと米粒よりも主食にしたいと思っている。できれば魚とジャガイモで暮らしたい。今金町に住む知人から男爵イモをいただいた。今金町はジャガイモの産地として有名だ。私の住む壮瞥町でもおいしいじゃがいもが採れる。これもまたたっぷり頂いた。嬉しいほくほく顔をして毎日食べている。ジャガイモのイラスト再度登場。ブログ№12もご覧あれ。

1011 エエネソウ

エエネソウ有珠湾の入り口をガードするようなポロモシリ(大きい・島)とモシリ遺跡のありシピタルモシリ(レプタモシリ)との沖合200mの岩、エエネソウ(とげとげのある岩)。海鳥の糞で白く目立ち、Google Earthでも確認できる。潮位が低いので潮間帯の生物が観察でき、見事に成長した粒よりのイガイの群落がみられた。藻類が生育した褐色部分は潮間帯で満潮時には水面下となる。

1010 ユスラウメ

ユスラウメ子を生し子を生して棲まふに赤いゆすらうめ/中塚一碧樓。高校の教科書に載っていた。北国では見たことがなかったが、イメージの湧く俳句だった。神奈川県に住み、初夏この実を見て納得した。深紅の実を描いて苗を発注したらなんと白実。象牙色した実は初めてだった。ひとつ名の果実でこんな色違いって他にあるだろうか。瑞々しく甘くおいしい。今年もいっぱい子を生してくれた。

1007 今年のサクランボ

今年のサクランボ去年はだめだったが、今年のサクランボは出来が良かった。だめになりつつある老樹が3本と倒した樹を更新した8本の若木。花粉木のナポレオンも含めて3種類。少し収穫がずれてくれてゆっくり楽しめる。この木は植えて8年目くらい、大粒で甘い。短枝を大切に収穫だ。粒を残したコンポートを大量に作った。クレームダマンドをたっぷり使ったサクランボタルトを作ろう。

1006 カメムシの卵と幼虫

 カメムシの卵と幼虫風呂場の窓ガラスに小さな卵塊を見つけた。数日たって周囲に芥子粒くらいの動く点を見つけ、ルーペで覗いたら臙脂色をした幼虫だった。室内からの観察だから、裏側からの視点だ。60mmマイクロレンズで撮影して拡大した。ネット上のクサギカメムシの幼虫に似ているが、詳細はわからない。裏庭のプラムの果汁を吸いに来たカメムシなのか。1週間ほどで卵殻を残して姿を消した。

1005 子ギツネのサクランボ

s-kDSC_5278_edited-1今年生まれたキタキツネの子がやってきて、落ちていたサクランボを食べていた。尾の先が3㎝位白い幼いキツネ。ためらうことなく、ちびっ子たちのために作ったツリーテラスにも上り、自慢顔。ほかの3匹の兄弟もどこかで自分の場所を見つけているはずだ。この季節を過ぎると、親から激しく攻撃されて、どこかへ行かざるを得ない。来月8月は子別れの儀式となる。(台所の窓から)