277 味が濃いぞホワイトプラム 投稿日時: 2013年9月16日 投稿者: nizaemon 経緯があって10年前2本のプラムがわが家に移植された。日本在来のプラムがアメリカで改良後大正時代に里帰りしたホワイトプラム。日本のスモモは中国原産だが、西洋スモモはカスピ海沿岸が原産。トルコをバス旅行した時に採り残しの黄色いスモモを帽子に摘んで仲間と食べたのを思い出した。旨かった。同じ味をわが家で味わうなんて。2kgの果実に2kgの砂糖、10gのシナモンを加えて3kg程のジャムを得た。世界に根を持つ濃密な味。
276 珊瑚玉 投稿日時: 2013年9月15日 投稿者: nizaemon 夏の洞爺湖畔、香りを振り撒いていたハマナスも実をつける季節となった。結実した風情はまさしく珊瑚の宝珠。ローズヒップもきれいだけれど、ここは北海道、やはりハマナスの実だね。バラの花弁でジャムを作るって聞いたけれどもこの実はそのままジャムになる。中に詰まった種を取り、少し硬いが甘酸っぱい果肉は野生の香り。昔、お盆のお供え物として糸で繋いで数珠にして海へ流しました。チベット細工の珊瑚玉。
273 洒落者 投稿日時: 2013年9月7日 投稿者: nizaemon エメラルドグリーンの葉裏の世界におさまった金彩の洒落者、その名もニホンアマガエル。いよッ、日本一!チーク色の眼過線も粋だね。19世紀フランスのセーブル窯に金地に緑釉のコーヒー茶碗がある。実にこんな感じだ。今年は気温が高く雨が多く、裏の庭には無数のアマガエルの子供たちがいる。でも、こうやっていっぱしの親になれるのはその数百分の一。
270 闇の香り 投稿日時: 2013年9月4日 投稿者: nizaemon 暗闇の中、ハマユウの香りがしたと思ったら、ブーンと重い羽音がする。瞬時にスズメガと考え、カメラを用意した。何枚か撮った中に長い吻が写ったこの一枚、調べたらエビガラスズメ。たまたま栽培中の長い花筒のハマユウだったが、北海道の闇の中では何に魅かれるのだろうか。この種の吻の長さは日本のスズメガでは最長だと言う。裏庭では花期が遅く香りの強い白花のギボウシが咲いている。ひょっとすると、、、。
269 異郷の甘さ 投稿日時: 2013年9月1日 投稿者: nizaemon フェンネルのあの青臭く甘い香りはどこか異郷を思い起こさせる。日本ではウイキョウ(茴香)で漢方薬。食卓には顔を出さなかったが「外」の世界ではごく日常的で、インド亜大陸あたりのレストランのレジの横には小さなスプーン付きで種子が置いてある。どういうわけか客は掌に取って他の手でパンと叩いて口へ放り込む。食後の清涼剤だ。冷えたパスティスの香りも好きだ。庭に植えた軸の黒っぽい園芸種は濃い色の花をつけた。味はどうなのか。
268 桃之夭夭 投稿日時: 2013年9月1日 投稿者: nizaemon 桃之夭夭、有粉其實。植えて5年目になったろうか。あまり果汁の多くない丈夫で昔風の二品種を選んで植えたが、樹が幼さなかったことや私の不慣れで今まで満足な結実が無かった。今年はどういう訳かよく実ってくれてこのとおり。まだすこし小さく硬いが、一週間もすると味が乗って来るだろう。軟らかさと重さが綯い交ぜになった掌の感触と、大脳のどこかの部位を触発してくれるあの香りが好きだ。
267 手鎌ひとつで 投稿日時: 2013年8月31日 投稿者: nizaemon 北海道では農作業など個人が関わる面積が実に大きいので、緑地の整備などは何でも刈払機でやってのける。当地に越してきて町内会の草刈りにこの鎌を持ちだして笑われた。でも良く研いでうまく扱うと素晴らしい能力を発揮してくれる。十数年前、軽いのと「スウェーデン鋼」の表示に惹かれて買い求め、生活の周辺で重宝している。使う前に研ぎ、仕事中にも腰の砥石で刃を整え、使い終わったら刃こぼれを補正する。細かい作業では無敵の武器だ。
264 無限花序 投稿日時: 2013年8月28日 投稿者: nizaemon 秋めいて、澄んだ青空が心地よい。有珠山、昭和新山を背にビロードモウズイカが咲いている。去年ロゼット葉を見つけ、生垣の縁だったのでそのままにしておいた。ヨーロッパ原産のリンネ種である。暑さが退いたので勢いを増し、花茎に分岐も出来てこの無限花序どこまで伸びるのやら。イギリスではCommon Mulleinがつく。ヨーロッパに似た風土の北海道でも普通種となった。出自はともあれ、この地でごく当り前に逞しく咲く存在感のある花だ。
259 カシワマイマイ 投稿日時: 2013年8月18日 投稿者: nizaemon マイマイガ(舞舞蛾)の近縁種カシワマイマイ。近所の桜の木に見事に群がっていた。北海道だけではなく日本各地で大量発生している。頭部や脚のスカーレット色が目立つ。右下の個体は♂で櫛状の触角をもつ。このグループ、広葉樹のみならず針葉樹や草本にいたるまで何でも食い荒らす広食性で知られる。大量発生はウイルスの蔓延によって終焉に向かうと言う。自然のシステムは不可思議かつ良くできている。
257 紅の主(くれないのあるじ) 投稿日時: 2013年8月17日 投稿者: nizaemon 紅いスイスチャードの芯に居座ったアマガエル。紅い世界の玉座に着いた。スイスチャードは野菜だが食品としてはまだ一般的でなく、日本人の口にはイマイチだ。私はもっぱら寄せ植えに使う。茎と葉の壮健さはコリウスと合わせると他を威圧してはばからない。アマガエルも見る目が高い。そこから見上げる世界はいかに。