733 薪ストーブの威力

薪ストーブ薪ストーブに火を入れた。薪は昨年伐ったサクランボの太枝。牛肉と玉ネギ、キノコと白菜、トマトの水煮一缶、鉢物の月桂樹とローズマリー、唐辛子を放り込み、ブイヨンキューブと塩で味付け。薪ストーブモードというか、ゆっくり時間が漂う。一時間もすればコトコト煮えて、まったり風味の一品完成。身体と心、部屋も時間も温まる。薪ストーブの底力。かまど猫も健在だ。

732 昭和新山のドームの色

昭和新山ドーム雪が少ない冬だが、2月24日の明け方に湿った雪が降った。地熱のある部分は解けた雪が浸み込んで赤い。デイサイトの溶岩本体に焼かれながら隆起した天然煉瓦の色だ。下の林からドロノキ、ヤマナラシ、ニセアカシア、アキグミがそれぞれのニッチを探して登攀中だ。あと三月もすると若葉の中にそそり立つ赤い溶岩ドームが楽しめる。       (三松正夫記念館付近から撮影)

730 雪がない冬

壮瞥公園この山一帯は壮瞥公園として町民に親しまれている。5月、この斜面は新緑の中にエゾヤマザクラが満開となる。向こうの斜面は梅園となっていて、洞爺湖、中島、有珠山、羊蹄山をとり込んだ風景は実に雄大なジオパークの大パノラマとなる。しかしこの2月、雪で覆われているはずの斜面には雪がない。このような冬もあるのだ。今年の梅と桜はわれわれをどう楽しませてくれるのやら。

729 フカバ集落

s-プレゼンテーション1昭和新山に近づくと頂上ドームは見えない。撮影は当時の胆振線の軌道の上。斜面の線で囲まれた岩塊からは、オロフレ、徳瞬瞥の山なみや壮瞥の市街が見渡せる。この岩をフカバ集落説明の目印にしている。トドマツの濃い緑の林や樹冠が点々と見えるが、この範囲が旧フカバ集落と推定される。70年以上たち、コンクリートの旧胆振線の橋脚が残り、民家の礎石が埋もれているだけだ。

728 壮瞥の天文台

壮瞥の天文台壮瞥町を見下ろすこの町の森と木の里センターに天文台がある。管理しているトッシーさんに案内してもらった。吹溜りの雪の駐車場の向こうに有珠山と昭和新山のドームが見える。ぐるりと洞爺湖、中島、そして羊蹄山、遠く駒ケ岳が遠望され、春、梅の花で名を馳せる壮瞥公園もあって、夏の洞爺湖温泉の毎夜の花火が見渡せる。星も月も風景も楽しめる身近で心の和む公園だ。

721 ヘーゼルナッツの殻を割る

ヘーゼルナッツの殻を割る10月に我が家の庭で初めて収穫したヘーゼルナッツ(ブログ688)。殻は大変堅くドングリの比ではない。たどり着いたのがウォーターポンププライヤー。どんなサイズにも対応し、「ナッツ割り」に名前を変更すべき工具だ。10個の殻付きが18.6g、殻を割ると9.3g。ローストは180℃のオーブンで6分。香ばしい香りと歯切れの良い食感で、まさしくチョコレート菓子に好適な素材だ。

718 ホザキヤドリギ

ホザキヤドリギホザキヤドリギの実が黄金色に輝いて見事だ。北海道ではこの樹以外の情報はない。葉を落とさないアカミノヤドリギも写っている。両種とも鳥の体内を通過して分布拡大と考えられる。摂餌中のヒヨドリは見た。吹雪いてこの山の藪が埋もれたら、カメラを据えてやってくる野鳥を撮ってみたいのだが、寒さを考えると気が重い。キレンジャクの群れでもやって来るとうれしいのだが。

716 氷頭なます

氷頭なます飯鮨(ブログ 711)を漬けたシャケの氷頭でなますを作った。古来からの食べ方で、なますは「鱠」で魚、「膾」は鳥や獣の肉に由来する。旧石器、縄文の時代からの北に住む人々の最も重要な動物食であったシャケは、いまだに捨てるところがない。頭の軟骨の氷頭は、コリコリ感が身上だ。酢と味醂と天日塩と薬味。生臭ものが好きな私には、右手の箸が喜ぶとっておきの一品。

714 北海道小麦粉

北海道小麦我家の朝食パン2種。左は道産小麦粉「ゆめちから」「とかち野酵母」仕様の純北海道産。右、日清製粉「パン専用小麦粉」酵母はサフインスタント。粉800g、砂糖30g、バター30g、天日塩15gで24個ずつできる。道産は焼きあがりまで4時間で香りが良いがしんねりむっつりで歯切れが悪い。日清粉は3時間でこんなに膨らみさっくりアッサリ感。どちらが好いか思案の分かれ目。

713 我が町壮瞥

壮瞥町滝之町明け方はよく冷え込んで空気は透明だ。尾根の向こうの羊蹄山は純白に眩しい。壮瞥は盆地で、内陸の冷えた空気が谷に沿って降りてくるが、雪は少ない。気候の穏やかな果樹の町壮瞥が見える。ベージュの庁舎、その向こうは神社の森と園芸高校。切れ込んだ尾根の向こうは洞爺湖湖畔。手前に広がるトマトのハウスと秋蒔きの小麦畑。どうです、湖畔の風景を説明せずとも素敵な町でしょう。一年を締めくくる冬景色。