972 昭和新山南面

昭和新山南面昭和新山の南斜面、斜光を受けるドーム(11月30日14時11分)。南面の屋根山の形成は顕著ではなく、ドーム溶岩が押し上げた堆積層(柳原層)の岩塊や、水蒸気爆発の窪地が見られる。1945年で隆起は収束したが、47年5月2日、「活動停止から2年、一発のくしゃみ状の二次的爆発をして、小火口を作った。新山唯一の残存火口」、と三松正夫の「昭和新山生成日記」にある。

971 昭和新山後頭部

昭和新山後頭部窓から見える11月29日、13:19 の昭和新山ドーム東側斜面。すっかり葉を落とした屋根山のドロノキの上に椀を伏せた形で、遠目にも白く輝く蒸気が見える。大陸の強い高気圧からの北西の風、気温5℃。よく知られた有珠山に面するのが正面とすると(ブログ967)、この画像は後頭部。毎日幾度も見上げる大溶岩岩塊と、隆起時に焼きあげられた天然煉瓦の代赭色。私とほぼ同じ年齢だ。

970 ホザキヤドリギ・2018

ホザキヤドリギ一昨年の台風で痛めつけられた洞爺湖畔のホザキヤドリギ。今年は見事に回復。奥にアカミノヤドリギも見える。自然には破壊もあれば再生もある。この種は道内の記録がないようだ。本州からの野鳥による分布拡大と考えられるが確証はない。このアキニレ1本に寄生する7株のみが数えられる。落葉するのでこの時期良く目立つから、もう少し情報があれば飛び地分布の実体がつかめる。

969 冬に抗う・カシワ

カシワ道央自動車道の伊達インター近く、牧草地なのだろうか、その中にひときわ目立つカシワの樹があった。カシワは冬季葉を落とさない。葉を付けたまま北西からの寒風に耐え春を待つ。コナラ属(Quercus )、とりわけカシワの葉の離層の形成が遅く、維管束が秋以降も活動しているからだという。そう言えばミズナラの落葉も遅い。この樹ともう一度、雪原の中で出会うのが楽しみだ。

968 寒スズメ

寒スズメ朝の光を斜めから受けて寒スズメ。雪景色になって寄り集まり、個体群としての群れ生活が始まった。家の前のジュンべリーに30羽ほどが集まって、枯れた草地と行き来している。誰かが驚いて飛び立つと自分も飛び立つ。一つのいのちが互いに数十の目と耳を持って身を守る。葉を落として裸になった林の上空には、腹をへらしたハヤブサの眼がある。冬は、みんな必死に生きる季節だ。

967 新山ドームにも初雪

昭和新山ドーム三松正夫記念館の前庭からのドーム西面。頂上、サンゴ岩、ドームの隆起が始まった第4火口の縁が見える。今朝の初雪が残っていて、最後の黄葉に縁どられた岩肌が、岩肌に滲みこんだ初雪と、沈まんとする夕陽を受け赤く染まっていた。1945年に隆起し始めたドームは、今年で74歳。溶け残った初雪と、葉を落としたドロノキの白い幹は、ドームに齢相応の白髪、白鬚のようだ。

966 とうとう初雪

初雪明け方、静かに初雪が降った。裏庭のまだ緑だった芝生も、その上のサクランボの黄葉も柔かい雪に白く覆われていた。いつもの年は11月初めが初雪の目安だった。昨日の札幌の雪は128年振りの遅い雪だという。温暖化で平均に暖かくなるわけではない。撹乱する大気は極地の低温を運ぶかもしれない。とうとう本物の冬がやってくる。おチビさんたちとブランコも片付けなくっては。

965 ビート畑

ビート畑裏庭に続く近所の農家のビートは数日前に収穫が終わり、積み上げられてシートで覆われている。畝には霜が降りて、遅い初雪のニュースも入った。向うに見える有珠山には雪はまだ見えない。隣の伊達市にある製糖所へビートを満載した大型の貨物車が町を通り抜ける。1880年(明治13年)に官営紋別製糖所が設立されて以来、冬になるとビート(甜菜)は運び続けられている。

964 黄金の味

マルメロ裏庭のマルメロでジャム作ろうとしたが、圧倒的な香りと濃厚な味に惑わされて、そのまま砂糖菓子にした。酸味が強いので、グラニュー糖はマルメロスライスの50%。半量をスライスにかけおき、数時間後に20分煮る。ハンドブレンダーでピュレーにし、さらに残りの砂糖を加え15分煮て熱い内にチョコレート型に詰めて完了。脳みそに滲みこみ、いつまでも離れない芳醇。

963 秋の虹

秋の虹西から東へ雨雲が渡る。今朝から何度、時雨を数えただろうか。雨が通りすぎたあとに、いくつもの虹を見た。一日中大きな虹や、虹の断片を見ていた。そして最後に、有珠山に沈む夕日が、東の丘陵に黄葉を染め上げて、落ち込んだ草地の向こうでひときわ大きく弧を描いた。秋の虹は消えやすいという。時雨も虹も秋風に送られ、心にとどめる間もなくどこかへ消えていってしまった。