896 国道の上の沼

西新山沼この国道旧230号線はこの手前の斜面のまま下って4㎞先で海際の国道37号と接続していた。水が溜まったのは、2000年の有珠山の噴火でこの道の向こう側に火口が開き、70mも隆起して丘になったからだ。18年たち、テフラ(火山の噴出物)で覆われた火口は草地から林へと遷移が進み、国道上には隆起由来の堰止湖。底がアスファルトの天然の沼だ。噴火は思いもよらない多様な生態系を創造してくれた。西新山沼という。