1001 ハスカップ

ハスカップスイセンの花と同じ頃、まだ冷たい風に揺れながらハスカップの花が咲き始めた。茂った大株に数百の優しげな花。北海道人なら誰しもが知っている、甘く芳醇な酸味と赤紫色の豊かな果汁。そのまま頬張ると口中に広がる春の味。まさしく北の原野の香りだ。アイスクリーム、ヨウグルトと絶妙な相性。もちろん絶品のジャムができる。和名はクロミノウグイスカグラ(黒実鶯神楽)。

1000 昭和新山の植生

昭和新山2019年3月13日、昭和新山誕生74年目を迎え、動く大地の植生を勉強すべく、10人の火山マイスターが集まった。頂上ドームのサンゴ岩はまだ熱を持ち、噴気を上げている。地熱のある地表はエゾシカのたまり場になっていた。まったく無生物の世界だった場所が林へと遷移し、多様な植生と生き物たちの世界が作られている。5月からは研修に来る高校生らに、この魅力に満ちた、生きている自然をどう伝えようか。

2011年10月26日にブログ 1「温泉の化石」を up して以来、1000回目となりました。火山マイスターとして洞爺湖有珠山周辺の多様な自然のありようを皆様に発信しようと思い、現在に至りました。「仁左衛門の不思議な世界」にお立ち寄りくださった方、ブログをお読みいただいた方々に心より感謝致します。更新のペースは落ちると思いますが、ブログはこれからも続けようと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

999 旨いぞ、ボタンエビ

ボタンエビしけの影響で延びていたエビかご漁が解禁、室蘭産がスーパーで入手できた。ボタンエビ、和名はトヤマエビ。北海道では噴火湾産がメインだ。身が締まって生きがいい。食わない手はない。刺身は甘く鉄砲串を打った塩焼きは香ばしく、丸ごと食べる。刺身はワサビよりは裏庭のホースラディッシュか、焼き物にはタイムか、などと考えた。1匹100円見当。旬を食べると長生きする。

998 有珠山・火口展望台

有珠山・火口展望台1977年の噴火前、画面左上は大有珠の大ドームであった。「土瓶の口」といわれた聳え立つ立岩は、崩壊して中央のピラミッド型の岩塊の堆積となった。40年経って植生は回復し、夏は緑に覆われる。湖を見下ろすロープウェイ山頂駅に続く洞爺湖展望台、火口展望台からは、有珠山本体と周囲に広がる火山地形の全容が見渡せ、一年を通してこの山の自然を楽しむことができる。

995 カシワとミズナラ

カシワとミズナラ次世代の新葉まで枯葉を残すカシワ(右)と、何とか葉を残しているミズナラ(左)を探し比較した。カシワは落葉に必要な葉柄の付け根の離層が、維管束の頑張りで落葉しないのだという。この2種、遠目には似るが、葉の形、小枝や堅果の形態が異なる。カシワのドングリはミズナラと違い、まん丸でまつ毛があり、「どんぐりまなこ」の語源とされるクヌギのドングリに似ている。

992 春を待つ

ピクルスかつて、冬を越すには漬物が必須だった。乱切りのダイコンに身欠きニシン、トウガラシの赤い色の冴えたニシン漬け。樽に張った氷をかき分けながら食べたっけ。今では、旬の旨さは別として、新鮮な野菜が何処にいても手に入る。漬物ではないが、さっぱりとした食卓での楽しみの一品にピクルスを作った。裏庭のトウガラシ以外は市販のハウス物。

やがて来る、樹の芽、山菜の季節が楽しみだ。蕗の薹、タラの芽、ウド、コゴミ、ヨブスマソウ。みんな美味しい。今年はコシアブラを見つけよう。ヤブマメも掘りださなくっては。早春のキノコ、エノキタケは見つかるか。いそがしくなるね。

980 ハナマメのマリネ

マナマメのマリネ我が町壮瞥では果ものの外に、美味しい豆類も作られる。代表はシロハナマメ。薄く甘くしてゆっくりと煮上げると3㎝以上に膨らむ。豆一粒で一口大。たっぷりとしたふくよかな大地の恵み。パプリカ、エリンギ、セロリ、インゲンとともに、穀物酢、白ワイン、砂糖、塩、スパイスにハーブ類を一煮立ちさせて冷やしたマリネ液に漬け込む。サラダの友、肉の付け合わせにぴったりだ。

977 東からの大風

風倒木「ここ四、五十年、こんな事は無かった。だからこの林があった」と壮瞥の古老は言う。三年前に手前がやられ、翌年も東からの強風が吹き、今年もそうだった。見事だったスギとトドマツの混交林は残念ながら見るかげない。林縁にはそで群落もマント群落もあった。いずれも渡島半島を通過した台風や低気圧のなせる業なのだが、気候のシステムそのものが変わってきたのだろうか。

976 冬のヒマワリ

冬のヒマワリ10月30日のブログ959、野鳥の餌台のペットボトルに芽を吹いたヒマワリ。小さな芽を室内の鉢に移し換えて置いたら50㎝程に成長し、気が付いたら花も咲いている。発芽の頃はまだリンゴの葉も芝生も緑だった。今は雪に覆われこの一週間は氷点下。キク科ヘリアンサス属の耐寒性宿根草らしい。ここまで育てた以上、春には花壇に植えねばなるまい。小さな命を預かってしまった。

970 ホザキヤドリギ・2018

ホザキヤドリギ一昨年の台風で痛めつけられた洞爺湖畔のホザキヤドリギ。今年は見事に回復。奥にアカミノヤドリギも見える。自然には破壊もあれば再生もある。この種は道内の記録がないようだ。本州からの野鳥による分布拡大と考えられるが確証はない。このアキニレ1本に寄生する7株のみが数えられる。落葉するのでこの時期良く目立つから、もう少し情報があれば飛び地分布の実体がつかめる。