白老町のポンアヨロ川の河口で、打ち上げられた海草に混じるハタハタの卵塊を見つけた。ブリコだ。10匹分位か。煮魚の卵は納豆のように糸を引きとろみがあるが、いったん海中に産卵された卵塊はゴムまりのように丸く硬く、弾力もある。随分むかし、浜で拾い集め茹でてバリバリと音を立て食べた。資源保護のため山形、秋田、青森の各県では採捕、所持、販売が禁止となっている。
カテゴリーアーカイブ: 海辺
1024 太田神社・奥の院
1020 カレイ三役、揃い踏み
1017 北寄貝の燻製
1016 回帰するいのち
1011 エエネソウ
1008 海から見るアルトリ岬
有珠アルトリ海岸ネイチャーハウスの福田茂夫火山マイスターに、この岬周辺を海上から案内していただいた。海岸線から見ると伸びた長い岬だが、沖合からはまさしく島。有珠山の山体崩壊の名残りの「流れ山」だ。有珠山を構成していた岩石がそのまま磯になっている。今は草地だが本来は有珠湾入り口のポロノット(大きな岬)のように、鬱蒼とした樹木で覆われる植生だろう。
曇っていて有珠山が見えないのが残念。海からの有珠山は実に雄大なのだが。逆に、有珠山外輪を歩きながら見るこの起伏に富んだ海岸線は実に美しい。この岬はアイヌ語では「イソキソキ」=「頭を・打ち付ける・もの」、つまりキツツキを指すという。アルトリの名は画像右奥に見える海岸のあたりを指し、有珠コタン(集落)から見て「遠い方の浜」の意味だという。(森・水・人ネットHP参照)