室蘭市母恋から地球岬へのいつもの道、当たり前の赤い石垣の風景だと思いながら鮮やかな色につられてカメラを向けた。私はこの金茶色の植物を菌類か地衣類と考え、図鑑類を当たってみたが納得できず、ネットで検索をした。苦労しながら辿り着いたのが、なんと母恋の石垣の写真と解説が載ったページだった。石材の吸湿性と母恋の微環境が作りだした特異的な風景だ。(161027撮影)
さっそく研究者の鈴木氏に連絡を取り許可をいただき、引用させてもらうことにした。詳細な解説と見事な群落の写真が載っている。この植物は藻類のスミレモ属の一種 Trentepohlia sp. で、鈴木氏はチャラツナイの浜にあった北大の旧海藻研究所への道すがら、この辺りのオレンジ色に染め上げる風景が見事で興味を持って観察していたという。
引用 http://natural-history.main.jp/Tree_of_life/Eukaryote/Plantae/Ulvophyceae/Trentepohlia_sp/Trentepohlia_sp.html