584 マツの実

チョウセンゴヨウの実この時期に足を運ぶのは一本のチョウセンゴヨウ。前の冬、ひと月遅れで手にした芝生の上の松毬はぼろぼろに千切られ、実はなくなっていた。今年のを手に取り鱗片を開いてみると、種子が目玉のように二つずつ並んで見える。固い殻を割り小さなナッツを口にする。隠れた楽しみ、季節の贅沢というものだ。それにしても前のシーズン、私が見つける前に食べたのは誰?