400   目先の日々

ニホンアマガエル痩せたアマガエルがガラスの向こうを這い上がってゆく。雨脚はやっと遠のいて、いま、こいつは何を考えているのだろうか。登りつめると何があるというのか。何かのきっかけで登り始めた垂直面。次に続く時間を彼は知らない。手足を順序に従って前へ送る。明日のことは考えたことも無い。