342  持ち上げられた鉄道

三田スケッチと現状国鉄胆振線は昭和新山の隆起で数十m押し上げられた。現在は鉄道遺構として橋脚が残されジオサイトとなっている。噴火50周年記念写真集には生成直後の昭和21年に東北大学学生の三田亮一氏が書き残したスケッチが載せられていて(右の図)、植生のない斜面にはっきりと橋脚が描写されている。氏は6年後海上保安庁「第五海洋丸」に乗り込み明神礁の調査中大爆発にあい31名ともども帰らぬ人となった。