332 凍れる命

シャクナゲ軒下のシャクナゲが凍っている。明け方は-15℃を下回る。萎れ、干乾び、凍てついて、常識からいったら解凍とともに組織はつぶれ形を失うはずだ。しかしこの植物はこうやって生きてきて、今年もまた春の日差しの下で復活する。辛うじてでも生き残った花芽は約束のとおり白く輝く花をつけてくれる。自然のしくみを疑ってはならない。時を受け入れ成り行きに任せる強さも必要なのだ。