314 寒くはないか

ウミウ気温-5℃、風強し。カメラを持つ手は感覚も無く、耳が千切れそうに痛い。波の飛沫が片っ端から凍ってゆく。そんな中をウミウがゆく。北国の野鳥が寒さに強いのはあたりまえだろうが、彼女らに低温にさらされる苦痛の感覚はないのだろうか。背後の浜の吹きさらしで餌を探すカラスの足先には氷が纏わりついていた。過冷却の大地に絡め取られる一歩手前と思ってしまうのだが。