167 時の形 投稿日時: 2012年12月4日 投稿者: nizaemon 洞爺湖の湖岸を取り巻く林は国有林。奥行きは狭いが伐採を逃れた原生林だ。寒気がゆるんだ合間を縫って太い木を訪ねて歩く。この樹、初めはこれほどの形には見えなかったが、近づいて驚いた。四、五十年前、この樹に何かがあった。なお命をつなぎ、形成層は木質と樹皮を肥厚させ続けた。風雪に耐えてこの異形となり、樹は何も語らない。ゆっくりと春の芽吹きを待とう。