108 カバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛)

カバキコマトグモ 細長い一枚板のススキの葉を、型紙もなく切り取りもせず、折って畳んで紡ぎ綴じたチマキ型マイホーム。雌にとっては雄との愛を育み、やがて産室とし、そのまま棺となる終生の家。一見華奢にも見える細身、飴色の肌、でも気性は激しくその毒性は日本屈指。独り身で子を守る母性の化身。やがて子グモは母の生き身を食べ成長する。「どんどん食べて、おおきくなるのよ、、」。夏雲の下、茂った夏草の中でごく当り前にある究極の母性愛。上が雌下が雄。