341  ネコヤナギの樹

エゾヤナギいち早く春を感じ取って、ふくよかな綿毛をつけている通称ネコヤナギ。黄褐色の枝先に親指の頭くらいの花穂(かすい)の銀毛がひときわ目につく。雌雄異株の花序である。英名では Catkinといい、やはりネコ由来の言葉だ。 写真の樹は樹形や枝先の色からいって種としてのネコヤナギではなく、エゾヤナギではないかと思われるが、葉が出て大きな托葉を確認しなければならない。エゾノバッコヤナギもまたネコ毛を持つ。早春の悩ましい所だ。