331 今日の眠り

リンゴ果樹園壮瞥の町はリンゴ果樹園で知られている。北海道開拓使によって明治13年に300本植えられたのが始まりで、明治19年、橋口文蔵(札幌農学校=現北海道大学初代学長)が留学先のアメリカで仕入れた知識を持ちこんだのが始まりだ。あとひと月もすると枝打ち、剪定作業が始まる。手前の樹も向うに続くリンゴ畑も、例えば手前の樹の上に延びた細かい枝はすべて剪定し枝を整え、5月の若葉と6月の開花の時期を待つ。いまはひたすら眠っているけれど。