667 奇岩黒岩

奇岩黒岩八雲町の海岸、ひときわ目を引く黒い岩塊。アイヌ語でシュマカムイ(石の神)と呼ばれた。硬質頁岩と泥岩の互層からなる八雲層中にあるハイアロクラスタイト(海底噴火の水冷破砕岩)で、流紋岩質の露頭だという(北海道地質100選解説による)。珪酸分を含む熱水から晶出した鶏卵大のメノウを見つけた。コウボウムギやハマヒルガオ、ハマエンドウの海浜植物群と潮騒の中で、はるか地層時代に思いを馳せる。